新卒採用と中途採用の違いとは? 特徴やメリット・デメリットを知って効率的な採用活動を実施しよう


これから採用活動に力を入れたいと考えている企業は多いでしょう。

しかしながら、新卒採用と中途採用のどちらに力を入れたいのか疑問を抱いていた人も多いはずです。

そこで本記事では、新卒採用と中途採用のメリット・デメリットについて解説しました。
それだけでなく、新卒採用と中途採用の特徴についてもまとめています。

これから採用活動に力を入れたいと考えている企業は、是非最後までご覧ください。

新卒採用のメリット・デメリット

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それでは、新卒採用のメリット・デメリットを解説していきます。

メリット:長く企業で活躍できる

新卒採用を行うと、長く会社で活躍できる人材を確保できるというメリットがあります。

  1. 20代の若手
  2. 40代のベテラン

上記であれば②の若手人材の方が、長く会社で活躍できますよね。

会社で長く活躍できる人材を確保したいと考えているのであれば、新卒採用を行いましょう。

低賃金で雇える

新卒はスキルや実績を持っていないので、低賃金で雇うことが可能です。

もちろん良い人材を確保するのであれば、高待遇を用意する必要がありますが、中途採用に比べると人件費を抑えることができます。

人件費を抑えて従業員を確保したいのであれば、新卒採用は非常におすすめです。

メリット:自社の働き方・文化が当たり前になる

新卒は初めて社会人として仕事をすることになるので、自社の働き方や文化が当たり前になります。

例えば中途採用だと、前職の働き方や文化が染み付いているので、自社の働き方や文化に合わない可能性も十分に考えられるでしょう。

実際に、前職とのギャップに慣れることができずに転職を繰り返す人も少なくありません。

自社の働き方や文化を当たり前として認識させたいのであれば、新卒の採用をおすすめします。

メリット:社内を活性化できる

新卒採用を行うことで、社内を活性化させることが可能です。

中途採用だと既に業務の知見やスキルを持っているので、コミュニケーションを頻繁に取らなくても実務に入れます。

しかしながら、新卒採用はなんのスキル・知見も持っていない人材が多いので、育成などで頻繁にコミュニケーションを取ることが可能です。

社内でコミュニケーションの頻度が上がると雰囲気を活性化させられるので、新卒採用は大きなメリットと言えるでしょう。

メリット:採用コストが安い

新卒採用は基本的に一定の期間内で採用活動を行うので、採用コストを抑えることが可能です。

例えば中途採用だと、新しい人材が確保できるまで永遠に求人メディアの利用料などが発生します。
それだけでなく、定期的に採用情報の更新などが必要になるので、長期的に工数と手間が必要です。

しかしながら、新卒採用は3月解禁と決まっているので、基本的には3月~7月の短期間で採用活動を終えられます。

新卒採用は中途採用に比べて期間が短いので、コストを抑えられるというメリットがありますね。

デメリット:育成コストが必要になる

新卒採用はスキル・知識を持っていない人材も多いので、育成コストが必要になります。

例えば研修を行う用意で人件費が発生するだけでなく、研修後も一人前の人材になるまでに育成期間が発生します。

また、新卒を採用すると、従業員は実際の業務だけでなく育成も行わなければいけません。

これから新卒採用を行うのであれば、育成コストが発生しても事業が回るようにしておくようにしましょう。

デメリット:早期退職の可能性がある

新卒採用の中には学生気分が抜け出せず、実際に就職すると仕事がしんどくて早期退職するケースがあります。

リクルートワークスの調査によると、新卒が入社してから6ヶ月以内で退職したケースは10.8%もあるようです。

つまり、新卒の10人に1人は半年以内に退職するという判断を行なっています。

早期退職されると、新卒採用で発生したコストだけでなく、研修などの手間も無駄になるので気をつけなければいけません。

これから新卒採用を行うのであれば、育成に力を入れるだけでなく、退職されないような環境を構築することも大切です。

デメリット:入社まで期間を要する

中途採用は内定を出してから数ヶ月で入社してくれますが、新卒採用は学校を卒業してから入社になるので少し期間があります。

そのため、人材不足ですぐにでも人手が欲しいと考えている企業には、新卒採用は向かない可能性があります。

もし若手が欲しくてすぐに人材を確保したいのであれば、新卒採用の内定者をインターン・アルバイトの形で学生のタイミイングから雇うのも選択肢の1つです。

中途採用のメリット・デメリット

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次は中途採用のメリット・デメリットを解説していきます。

メリット:即戦力の人材を確保できる

中途採用は前職で既に業務経験があるので、即戦力として活躍できる人材を確保することが可能です。

今すぐにでも業務を回せる人材が必要なのであれば、中途採用をおすすめします。

メリット:新しい知識・スキルを得られる

中途採用の人材であれば、自社が持ち合わせていない新しい知識・スキルを得られる可能性があります。

例えば、ITの技術を全く持ち合わせていない会社にエンジニアが転職してくると、全く知らない情報を得ることができますよね。

新しい知見・スキルを得たいのであれば、中途採用に力を入れるのも選択肢の1つです。

デメリット:すぐに転職される可能性がある

中途採用の中には、転職を何度も繰り返している人も一定数存在します。

そのような人材を確保すると、会社と働き方や考え方が少し違うだけで、簡単に転職される可能性があるので注意してください。

自社で長く働ける人材なのか、面接段階などで前職の働き方や待遇などは把握しておきましょう。

デメリット:会社に馴染めないリスクがある

中途採用は前職の経験があるので、自社と働き方や風習が違うと会社に馴染めないというリスクがあります。

会社に馴染めなくなると、業務に集中できなくなるだけでなく、退職などの可能性にも発展するでしょう。

これから中途採用を始めるのであれば、自社の風習に合う人材を確保するようにしましょう。

デメリット:社内の年齢構成が高くなる

中途採用で即戦力を求めている企業は、ある程度の経験を持っている人材を確保する傾向があるので、社内の年齢構成が高くなる傾向があります。

社内の年齢構成が高くなると、将来的に会社を継げる人材が育ちません。

将来的に会社をどのようにするのかも考慮して、採用する人材の年齢層を考慮しましょう。

新卒採用を始めるべき企業の特徴

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新卒採用を始めるべき企業の特徴はどういったものでしょうか。

育成できる環境がある

新卒採用の人材は、一人前に仕事ができるようになるまで一定期間は育成する必要があります。

そのため、新卒採用を始めるのであれば、育成できる環境を構築しましょう。

研修制度や新卒に対して教育担当を用意するなどが必要になります。

従業員の年齢層が高い

従業員の年齢層が高いのであれば、将来的に会社を担える若手を確保するために新卒採用をおすすめします。

注意点としては、年齢層の高い職場に若手が馴染むのは少し難しいので工夫してください。

  • 新卒採用で複数の人材を採用する
  • 既存のベテラン従業員に若手との関わり方を教育する

上記のようなことを行うことで、従業員の年齢層が高い企業でも若手が活躍できる環境を作ることが可能です。

業務に専門的なスキルが必要ない

業務に専門的なスキルが必要ない場合は、低賃金で雇える新卒採用で人材を確保するのも選択肢の1つです。

例えば、プログラミングの技術が必要なエンジニアの職業に、全くの未経験で知識・スキルを持っていない人材を採用すると、育成するまでにかなりの期間が必要になります。

逆に飲食店の接客業であれば、そこまで育成コストが必要なく、新卒の人材が実務に入ることが可能です。

自社の業務を新卒が請け負えるのか検討してから、新卒採用を始めるのか検討しましょう。

中途採用を始めるべき企業の特徴

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続いて、中途採用を始めるべき企業の特徴を解説していきます。

即戦力を欲している

即戦力を欲している企業は、中途採用で人材を確保しましょう。

新卒採用で即戦力を確保するのは非常に難しく、技術があってもマナーや礼儀など社会人スキルを持ち合わせていないケースが多いです。

知識やスキルを持っていない新卒だと、1人で業務を回せるようになるまで育成する期間が必要になります。

すぐにでも即戦力の人材を確保したいのであれば、中途採用がおすすめです。

企業内の競争力を高めたい

企業内の競争力を高めたいのであれば、経験・実績のある人材を確保できる中途採用をおすすめします。

新卒採用だと、知識・スキルを持っていない人材が多く採用されるので、競争力を高めるのは少し難しい傾向があります。

中途採用であれば、既存の社員と競争できる人材を確保できるので、社内の競争力を高めることが可能です。

少し社内の雰囲気を引き締めたいと考えているのであれば、中途採用で人材を確保しましょう。

欲しい知見・スキルがある

何かしらの欲しい知見・スキルがあるのであれば、経験のある人材を確保できる中途採用がおすすめです。

例えば、新しいIT系の事業を始める際に、プログラミングの知見・スキルを持っている人材を中途採用するようなイメージになります。

自社が何らかの理由で全く持ち合わせていない知見・スキルを得ている人材が欲しいのであれば、中途採用を始めましょう。

中途採用であれば、様々な知見・スキルを持ち合わせてる人材を確保することが可能です。

まとめ

本記事では、新卒採用と中途採用のメリット・デメリットを解説しました。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、基本的には自社に合う人材を確保することが大切になります。

将来的なことを考慮するのであれば、若手を採用できる新卒採用がおすすめです。すぐにでも業務を回せる人材を確保したいのであれば、中途採用を行いましょう。

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