求人広告費用まとめ 広告の種類や利用するメリット・デメリットとは?

効率的に求人を集めるため、数多の求人広告の中から、求人広告を出そうと検討する企業は多いでしょう。

求人広告と一口に言っても、従来からある新聞の広告チラシをはじめ、近年は採用サイトなどネット上の媒体やSNSなど、幅広い範囲の求人広告があり、自社に見合った求人広告を探すのは、簡単な事ではありません。

今回は、自社に合う求人広告を見つけるための求人広告の種類や費用、メリット・デメリットなどをご紹介致します。

求人広告の種類

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求人広告には、紙媒体とネット上で閲覧できるWEB媒体に大きく分かれます。近年は、WEB媒体が主流になりつつありますが、紙媒体の存在も忘れてはいけません。

また、紙媒体とWEB媒体の両方を使っているケースも見られます。

・紙媒体

フリーペーパーや新聞広告など、いわゆる紙に求職情報を掲載し、求職者に閲覧し応募してもらう手法の求人広告です。

人を募集したい企業が、広告企業へ求人広告を依頼し、求人内容を決定します。広告企業は、スーパーや本屋、駅やコンビニなど、通りがかった人や利用者が、偶然目に留まりやすい比較的人が多く利用する場所へ設置することで、気軽に手に取ってもらう事を目的としています。

ちなみに、求職者は無料もしくは低価格で求人広告を手に入れる事が出来ますが、求人広告を掲載した企業は、広告会社へ費用を支払います。

掲載費用は、24,000円~50,000万ほどで、企業や掲載面積に応じて差があり、企業ごとに特色があり、費用にも違いがあります。

WEB媒体

求人サイトや自社㏋など、インターネット上に求人情報を掲載する方法です。現在ではWEB媒体を利用する企業が主流となっており、求人サイトをはじめ、SNSなど、数多くの種類があります。

紙媒体に比べ、即時対応できるため、掲載や訂正がスピーディに出来るのが大きな利点です。ネット社会である現在では、タブレットやスマホなど所持している人がほとんどであるため、求人広告の大きなウエイトを占めています。

WEB媒体では、求職者が就職先や転職先を探したいと考えた時、すぐに求人サイトにアクセスし、自分の希望する条件を絞って検索が出来ます。

企業側にとっても、求人広告手段の種類が幅広いため、無料で掲載出来るサイトの利用や、専門的な分野では、特定の職種を求める専用サイトなど、求める人材に応じて、活用することが可能です。

視覚的にも求職者に伝わりやすく、条件の設定など、細かく条件を設定する事も可能です。

種類としては、SNSや自社採用サイト、求人サイトなどが挙げられます。費用については非常に幅があり、20万円~100万円を超える場合もあります。

求人広告の料金形態雛形

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続いて、求人広告の料金雛形について見て行きましょう。基本的に求職者は無料で、掲載する企業側に費用が掛かります。

料金体系の形としては、下記の4つに分類されます。

・完全無料型

完全無料タイプの代表と言えばハローワークでしょう。

企業情報登録、求人広告の掲載やネット情報への開示、応募連絡など、すべての工程が無料で行えます。

採用活動に掛かる費用を抑えたい企業や、特定の地域の従業員を採用したい場合、大々的ではなく、こぢんまりと人を募集したいケースなどに向いています。

注意点としては、無料であるため、多くの企業が利用しており、自社情報が目立ちにくいこと、などが挙げられます。

・一部無料型

基本的な事は無料で利用でき、他のサービスを付けたり、その他のサービスをカスタマイズして付けると有料となるタイプです。

例えば、求人広告の基本的な掲載や無料だが、サイト内で情報を目立たせたり、検索されやすくなるよう、上位に位置づけしたりする場合に有料になります。

また、応募から採用までの過程は無料だが、内定が決まると費用が発生する、あらかじめ定められた採用人数を超えると有料など、さまざまなパターンがあります。

決まった人数を採用したい場合、出来るだけ採用に費用をリーズナブルに行いたい企業などが向いているでしょう。

・先行投資型

先に掲載内容を定め、費用を支払ったのち、広告を掲載するスタイルです。文章量や掲載順位、写真の数やオファーメールの数が変わってきます。

写真の数を増やし、掲載順位を上げれば、多くの人の目に留まりやすくなり、他企業との差をつける事が出来ますが、その分費用が掛かります。

先行投資型の特徴として、採用人数に制限がないのが特徴です。そのため、複数の人数を採用したい場合は一人当たりにかかる費用は安くなります。

費用としては、1万円~3万円/週から提供しているケースもありますが、基本的には数十万~百万円以上/4週間が相場でしょう。

展開している企業としては、マイナビ転職、リクナビNEXTなどが有名でしょう。

・成果報酬型

求人に関して何らかの成果があった場合に報酬が掛かるケースです。初期費用は無料であることが多いため、高い費用を払って広告を出したのに応募者が来ないというリスクを防ぐことが出来、人数よりもマッチ度の高い人材に絞って確実に採用へ繋げたい場合などに向いています。

成果報酬型には、応募があった場合に費用が発生するケース、内定が決定となった場合に費用が決定となるケース、クリックされた回数に応じて報酬が発生するケースなどがあります。応募数に応じて費用が発生するしゅふJOBなどが有名でしょう。

初期費用は掛かりませんが、その分応募や採用などの“成果”が出た場合には、高額な費用が発生する事もあり、より採用に対して慎重になってしまうリスクもあります。

求人広告のメリット・デメリット

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求人広告を出すと、自社が求める人材を広くアピール出来、求職者を集める手助けとなりますが、反面会社情報を開示するリスクや工数や費用に対し、思ったような効果が出ない、といったデメリットもあります。

求人広告を出す際は、こうしたメリット・デメリットも考慮した上で、判断しなければなりません。

それでは、メリット・デメリットについて詳しく見て行きましょう。

・メリット

メリットとして上げられるのは、下記の3点です。

① 自社アプローチ

求人広告を出す際に、自社の事業内容や今後の事業展開、報酬や待遇など、企業の情報を掲載する必要があります。

求職者はその情報を基に、自分の希望する条件と照らし合わせ、応募するか検討していきます。

自社の情報を広告に掲載することで、自社の事業内容や今後の展望などが外部にアピールする事が可能です。

求人広告を閲覧している人は、求職者だけではありません。転職潜在層と呼ばれる、機会があれば自分に合う会社へ転職したいと考えている人も関心を寄せるケースがあります。

求人広告を出すことで、求職者や転職潜在層にも自社について、アプローチする事が可能になります。

② マッチする母集団形成

求人広告に求めるスキルや歓迎する人物像をしっかり掲載することで、より自社の条件に合う人材が集まりやすくなります。

求職者は、求人広告に記載された業務内容や社内の雰囲気、福利厚生や通勤距離、その他待遇などあらゆる条件を基に、応募するか検討するでしょう。

また求人広告に会社の情報を詳しく書くことで、条件に当てはまるマッチ率の高い人から応募率が上がる事が期待できます。

そのため、条件の合う母集団形成されやすくなり、優秀な人材の採用へと繋がりやすくなります。

③ 一度に複数人の採用

求人広告を出し、多くの人の目に留まることになります。その結果、自社にマッチする人材が多く集まれば、合致率の高い母集団形成へとつながり、一回の広告で複数人の採用も夢ではありません。

もし一度の広告で、条件に合う人材を複数採用出来れば、その分費用効果が高くなることになります。

・デメリット

続いて、求人広告を出すデメリットについて見てきましょう。

① 利用する求人広告によっては費用が高くなる

求人広告を出す場合は、ほとんど費用が掛かります。費用の幅は数十円から百万円までと非常に広い幅があり、利用するサービスによっては数十万~百万など高額な費用が掛かるケースもあるでしょう。

費用を掛ければ、求人サイト内で上位に表示させる、情報量を多く掲載出来るなどのサービスが受けられますが、その分高額になります。

自社の採用目標と採用状況を踏まえ、利用する広告を選択する必要があるでしょう。

② 会社情報を広く開示するリスクがある

自社の条件に合う人を集めるには、自社の魅力が伝わるよう、情報を正しくわかりやすく伝えなければなりません。

求人情報を幅広い人に広告するということは、求職者以外の人や場合によっては、競合他社の目に留まるリスクも覚えておきましょう。

③ 思ったような効果が出ない可能性がある

転職エージェントなどと比べれば、費用負担は少なく済みますが、専門スタッフが自社に合う人材を紹介してくれる等のサービスがある訳ではないので、あくまでの応募してきた人材の中から採用者を決定するため、必ずしも自社にマッチする人材が来るわけではありません。

そのため、費用を掛けても、希望する人材が応募してこない、採用定数に満たないというように思ったような効果が出ない可能性もあります。

求人広告おススメ3選をご紹介

求人広告のうち、おススメする3選についてご紹介致します。

・リクナビNEXT

株式会社リクルートが運用するサイトです。中途採用者向けで費用18万円~/2週間から利用可能です。

基本的な情報掲載機能と2種類のアプローチ機能が全プラン共通でついており、原稿の情報量によって、料金プランが変わります。

求人原稿掲載までは、専門スタッフのサポートを受ける事が可能です。

・マイナビ転職

会員数750万人以上(2023年マイナビ転職サイトデータより)を誇る、日本最大級の中途採用求人総合サイトです。

大都市やエリア採用に強く、業種や職種、会社規模を問わない幅広い求人を扱っているのが特徴です。

料金プランは、20万円からとなっています。

・しゅふJOB

文字通り主婦をターゲットにした求人広告です1応募6,500円~、求人掲載12,000円/週~、求人掲載5000円/月~(1採用44,000円~)といった多彩なプランがあります。

自分で求人原稿を作成する場合、最短で即日掲載する事が可能ですので、急ぎの求人などでも対応が出来ます。

まとめ

今回は、求人広告の種類や費用、メリット・デメリットについてご紹介してきました。

求人広告は、自社のアピールにつながり、マッチ率の高い人材を集める手段になりますが、同時に自社の情報を開示するリスクもあり、またサービスによっては、高額な費用もあり、採用目的や会社状況に応じて、慎重に選択する必要があります。

求人広告について悩んでいる企業は、この記事を読んで参考にしてみて下さい。