今では企業側もSNSを駆使して人材採用を行うケースが増えています。
SNSを利用して転職先を考える求職者も多いので、どのようなポイントを把握しておくべきなのか、人事の方は知っておくと採用活動に応用できます。
特に押さえておきたいのは、Facebook(フェイスブック)とInstagram(インスタグラム)を使った採用の特徴や活用法です。
費用対効果の高いアカウント運用や広告配信のコツ、若年層へのアプローチ方法に焦点を当てて解説しましょう。
facebookとInstagramを使用した広告配信のコツとは?
facebookやInstagramを活用し、採用を計画している人もいるはずです。
Instagramやfacebookでは、社員の人柄やオフィスの様子などを写真や動画を通して伝えることができ、ミスマッチ防止や企業認知度の向上を目指して採用活動が行えます。
また、Instagramやfacebookはメインユーザーが10〜30代向けでもあるため、若者を中心にして採用したい場合に前向きに活用を行えるでしょう。
ただ、facebookやInstagramを利用するときは、どのようにアカウントの運用や広告配信を行うべきか把握したいはずです。
広告配信する際の手順について内容を紹介しましょう。
アカウントを作成する
まずは会社のアカウントを作成する必要があります。
アカウントの作成は名前やメールアドレスなど必要な情報を入力することで簡単に作成できます。
ビジネス用として、すでにページを作成しているなら、求人投稿のために利用もできますが、他のことに使用しているなら、新たに作成することを考慮すべきです。
例えば、自社のサービス紹介や広報用として利用しているなら、採用に特化した新たなアカウントを作成した方が情報がすっきりするためユーザーも見やすくなるでしょう。
アカウントを作成できれば、facebookではページにある「求人」を選択して求人票のフォームが提示されます。求人票に書き込む必要事項は以下のものです。
- 職種
- 勤務地
- 給与
- 雇用形態
- 仕事紹介文
様々な情報をしっかり記載するなら、ユーザーにとっても魅力的な求人情報になり、職場の雰囲気が分かる画像を挿入するなら、他社との差別化も行えます。
求人用のアカウントを作成した後は、写真や動画などの埋め込みも考えてください。
キャンペーンを作成する
広告配信するためには、まずfacebookから設定し始めるのがおすすめです。
まず、facebookでは「広告を作成する」をクリックします。
その後に「作成」ボタンを押すなら、キャンペーンの目的が出てくるため、該当する内容を選択しましょう。
目的には「認知度」「トラフィック」「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣伝」「売上」の6種類があります。
ただ、求人で「アプリの宣伝」「売上」は利用しないため、4つの種類から選択してください。
「認知度」は主に広告の表示や再生に焦点を当てており、閲覧数の最大化を行えます。
「トラフィック」はリンクのクリックや求人情報への遷移を目的に、求人票の閲覧数を最大化します。
「エンゲージメント」は広告への「いいね」やフォローなどの、アクションが目的であり「リード」は特定の目標達成や応募数を最大化できるのが特徴です。
それぞれ目的に応じてキャンペーン項目から選ぶと、効果を発揮できる期待を持てます。
facebookはAI統計データを利用して、効果的なターゲット選別を支援してくれるため、より最適化して求人として提出できます。
1日の予算を設定し広告地域を選択する
キャンペーン作成を終えると、1日の予算を設定する必要があります。
予算設定によって求人への募集のクオリティは変化します。
例えば、1日700円設定だと費用を抑えられますが、この金額だとインターン対象になり、正社員として検討している求職者は集まりません。
中途採用を検討しているなら最低でも3,000円〜のスタートから行うのがいいですが、職種によって単価の違いもあるため、状況をよく考慮して決定する必要があります。
予算の設定を終えれば、広告配信する地域を選択しましょう。
広告配信の地域は市区町村まで細かく選ぶことができますが、勤務可能な居住地を設定してください。
フルリモートの業務や遠隔地でも問題ないなら全国に設定することも可能です。
広告配信するクリエイティブを登録
地域の選択も行えれば、広告配信するクリエイティブ登録を行います。
作成した広告のバナーや動画を設定して支払い情報を登録することでfacebookの準備は完了です。
なお、Instagramの場合はアカウントを作成した後に、広告クリエイティブの用意を行います。
広告の種類は以下のものがあります。
- ストーリーズ広告
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
用途に合わせて特徴が異なるため、最適な広告を選択してください。
Facebookと連携して設定する
Instagramで広告配信の内容を決定できれば、facebookと連携しましょう。
連携させた後は、facebookのビジネスマネージャーの中にある「広告マネージャー」でキャンペーン作成を行います。
広告を出稿して、どのような成果を出したいのか目的を決定して設定してください。
広告に必要な画像とテキストを作成して、準備できれば入稿してください。
ただ、テキストを詰め込むすぎると見にくくなり、効果を出しにくくなるため注意すべきです。
PC、スマホや、タブレットなどによって問題が生じないかもチェックして、入稿しましょう。
その後は、支払い設定として
- PayPal
- クレジットカード
- デビットカード
- オンライン銀行振込
があるので、選択してから広告の掲載をしてください。
Instagramやfacebookで運用するためのコツとは?
Instagramやfacebookで採用活動するためには、コツを把握しておくのも重要です。
Instagramやfacebookで採用活動するためには、闇雲にしていても成果を得ることはできません。
どのようなコツがあるのか内容を紹介しましょう。
運用の方針や目的、ターゲット層を明確にしておく
Instagramやfacebookで採用活動するなら、目的や方針などについて明確にしておく必要があります。
SNSを活用した運用では、効果を実感するまである程度の期間が求められます。
直ぐに広告を投稿しても応募が来るわけではないので、定期的に採用においてのコンテンツや関連した内容を投稿する必要があります。
運用方針がアバウトであれば、継続して投稿することができず採用活動においても効果が出なくなる可能性もあるため、担当者を明確にしておく必要もあるでしょう。
また、どのターゲット層に絞るのかも重要です。
若者をターゲットにするにしても、年齢は20代なのか30代なのか、また性別も関係してくるのか把握すべきです。
業界や職種、各企業の必要とする人物像などによってターゲットは変わるはずなので、まずは方針を固めるようにしてください。
社内の雰囲気が伝わる写真や動画を投稿する
Instagramやfacebookで採用活動を行うなら、社内の雰囲気が鮮明に分かるように、写真や動画を投稿するのがポイントです。
テキストのみでは社内にいる人の様子や仕事内容などは把握しにくいですが、写真や動画があるなら、視覚からより詳細に魅力を伝えることが可能です。
特に写真や動画の場合は、職場の通常業務をしている様子や若い年代の人を中心にしているものを、多く投稿するのがおすすめです。
若い世代をターゲットにするなら、同じ年代の人が多く働いている職場は魅力的に感じてくれます。
また、社内インタビューなどを動画で投稿なら、価値観の近い人が集まりやすくなるため、結果的に採用後に仕事が進めやすくなるというメリットもあります。
また、写真や動画は定期的に投稿することが重要であり、一度出して終わりとしないようにすべきです。
定期的に投稿すればユーザーがタイムラインに載せて、認知度を向上してくれるきっかけになる場合もあるからです。
この点を把握して写真や動画を投稿してください。
ハッシュタグを付ける
Instagramの採用を行うなら、ハッシュタグを付けるのも重要です。
ユーザーにとってはハッシュタグから、気になる投稿を検索するユーザーもいるため、少しでも流入数を増やしたい場合は投稿に合ったものを付けるのがおすすめです。
採用活動でハッシュタグを活用したい場合は「採用」「採用情報」「新卒採用」「中途採用」など、関連性の高いワードを使用しましょう。
ただ、ハッシュタグをつけ過ぎると運営から評価を下げられてしまうため、全ての分野をカバーしようとして付けるのは避けておくのがおすすめです。
最大30個までハッシュタグを付けるのは可能ですが、多くても5〜10個に抑えておくのが大事です。
どの関連性が採用として効果が高いのかチェックして、ハッシュタグを付けてください。
管理体制を整えて投稿を行う
Instagramやfacebookで採用活動するときは、管理体制を整えておくのも大事です。
投稿期間や返信など様々な管理がありますが、特に投稿する内容に注意しておく必要があります。
Instagramやfacebookは拡散能力が高く、良い投稿があれば拡散してもらえる可能性も高いですが、不適正な投稿をしただけで炎上するリスクもあります。
もし、社会的に不適切な投稿をしてしまうなら、自社のブランドを低下させるだけでなく、イメージも悪くなってしまうので採用活動に支障が出てしまう可能性も高いです。
安全に情報を発信するためには、投稿マニュアルを作成したり複数人でダブルチェックしたりするなど、管理を徹底しておく必要があります。
SNSにおけるITリテラシーなども重要になるため、担当スタッフは慎重に検討するようにしましょう。
Instagramやfacebookで採用活動を検討しよう
Instagramやfacebookを利用して、採用活動を行うことができますが、広告運用の方法や成功のポイントを把握して計画的に進める必要があります。
特に若い世代をターゲットにしている場合は、より画像や動画、テキスト内容もターゲットに合わせて投稿するのが重要です。
ぜひ、Instagramやfacebookの活用を考えてみてください!