SNSを使ったソーシャルリクルーティングとはどんな採用手法なのか?


ソーシャルリクルーティングとは、SNSを利用した採用方法で、2010年頃から注目され始めています。

SNSにはTwitterやInstagramなどいくつかの種類があり、もともと友人や家族などプライベートで利用している方が多いでしょう。

ここではソーシャルリクルーティングで利用されるSNSの種類や特徴をはじめ、利用するメリット・デメリット、活用する上でのポイントや活用例などをご紹介していきます。

ソーシャルリクルーティングで利用されるSNSの種類と特徴

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SNSにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や利用する年代にも若干の偏りがあります。
それぞれの特徴を見てきましょう。

種  類利用率の高い年代層利用率%(令和2年度)※
Facebook30代~50代31.9%
Twitter10代~20代42.3%
Instagram10代~30代42.3%
LINE10代~60代90.3%
Youtube10代~50代85.2%
総務省 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 参照

Facebook

基本的に実名登録が必要で、年齢や職業などを登録して利用します。
そのためビジネスシーンでの使われる事が多いため、30代~50代での利用率が高く、30代での利用は48%と特に多くなっています。

グループ機能があり、ビジネスや趣味など共通のテーマでつながりが出来る機能が特徴です。

Twitter

投稿者が140文字ほどの短い文章や画像を投稿(ツイート)した情報が、時事系列で表示されるSNSサービスです。

詳細な個人情報を登録する必要が無く、気軽に情報をツイートすることが可能です。
ツイートされた情報を見た人が、「いいね」を着けられたり、気に入ったツイートを転載(リツイート)したりする事で、広く拡散することが出来ます。

Twitterは、拡散力が強いので、広い範囲の人に告知をするのに向いていますが、反対に信憑性の低い情報も拡散しやすいため、注意が必要です。

Instagram

写真や動画などの情報を発信することや、閲覧することが出来るSNSです。
投稿された世界観を楽しむことを主な目的として、利用されています。

ニックネームで気軽に投稿でき、24時間以内で投稿が消えるストーリーという機能や写真の加工が出来る点も、人気の理由でしょう。

また、拡散性が低いため、投稿にハッシュタグをつけてハッシュタグを元に投稿を検索してもらう機能や、他のSNSと連動しやすい機能があります。

LINE

SNSの中でも、もっとも利用率がたかいのがLINEで年齢問わず利用されているのが特徴です。

1回の投稿で利用できる文字数も1万文字と多く、1人対1人やグループLINEなどの機能、ビデオ通話などの機能があります。

企業で公式ページでは情報発信のほか、求職者と直接のやり取りや、Q&Aページの案内などさまざま利用が出来ます。

Youtube

Youtubeは動画での情報発信に特化したSNSで、登録を行えば無料で利用することができます。

動画の閲覧のほか、作成した動画の配信を行う事も可能です。
視聴者とチャット機能を使い、リアルタイムでやり取りできるライブ配信も人気の秘密です。

企業広告として使う場合、動画で職場の雰囲気などを情報発信が出来るほか、興味をもった視聴者と直接チャットでの交流も可能です。

ただし、せっかく時間を掛けて動画を作成しても、時間が長すぎる場合や、内容に面白みがないと、視聴者が途中で飽きてしまいます。

YouTubeは、チャンネル登録してもらい、継続して視聴してもらう事に意味があるので、1つ1つの作成に工夫が必要です。

SNSを利用するメリット・デメリット

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SNSで共通するのは気軽に相手とコミュニケーションが取れる点です。
ただしその気軽さゆえ、デメリットとなることもあります。

ソーシャルリクルーティングを行う上でSNSのメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。

・メリット

双方の意思疎通のしやすさと拡散性の高さ、情報発信と収集、コスト低減がSNSを利用する際のメリットです。

・意思疎通が図りやすさ

SNSはメッセージ機能を使い、1対1で直接相手と気軽にコニュミケーションを取るため、質問や不安なことなど、直接応募者と採用担当者とやり取りできます。

そのため、応募者が応募前に不安に思っていること、疑問点を事前に相談しやすくなるので、応募までの敷居が低くなります。

また、細かい条件などを事前に質問等していくうちに、自分にマッチするかどうかを判断することも出来るので、ミスマッチを防ぐ事にもつながります。

・広い範囲の候補者へ知らせることができる

SNSは気軽さゆえ、拡散力があります。
特にTwitterは拡散しやすいので、複数の人数を集めたい、広く情報を発信できるメリットがあります。

また、日常の社内風景など、自社HPや求人サイトでは伝えきれない日々の情報をライトな感じで掲載できるため、より企業の理解が深まります。

・求職者の人物像を知ることが出来る

SNSは一方的に企業からの情報を発信するだけではありません。
SNSを利用している求職者の投稿などから、求職者が興味を持っているか、日常生活の様子、志向などを知ることが出来ます。

・採用コストを抑えられる

求人サイトの掲載や求人広告にはコストが掛かりますが、SNSは基本的に費用掛からず、誰でも無料で利用できます。

そのため、費用の気にする必要なく、定期的に情報発信することが出来ます。

・デメリット

気軽な反面、投稿内容によっては、企業にイメージダウンにつながるリスクがあり、情報発信に消極的でも、情報が届きにくくなります。

・内容が炎上になることがある

誰でも簡単に投稿できる分、内容には十分注意が必要です。
SNSは拡散力が強いですから、どのような情報でもあっという間に広まってしまいます。

例えば、求職者や閲覧者と何らかのトラブルとなり、SNSに投稿された場合、その情報が広まり、収集が付かなくなるリスクがあります。

拡散性が強い分、どのような場合でも、投稿内容には注意し、社員一人一人が周囲から非難されるような行動や言動を慎むようにしましょう。

・こまめに情報発信する必要がある

SNSには多くの情報が溢れています。興味を持ち閲覧した企業SNSがほとんど更新されていなければ、求職者は興味を失ってしまうかもしれません。

閲覧者は、常に新しい情報を求めています。
多くのSNS情報に埋もれてしまわないよう、こまめに更新を続けていきましょう。

SNSを利用する上でのポイント

SNSを利用するには、いくつかのルールを決めておく必要があります。
理由は、投稿に対しての敷居が低い分、内容によっては、トラブルになる可能性もあり、リスクを回避するためです。

・運用目的の明確化

企業の広告として、発信する訳ですから、しっかりとしたルール決めをしておかなければなりません。

どのような内容を発信するのか、更新頻度、投稿内容を作成する担当者、内容をチェックする担当者など、しっかりと決めておく必要があります。

・定期的に更新する

公式SNSページを作成したが、あまり情報を更新してない、返事が遅いなど、情報発信や閲覧者とコニュミケーションが取れていないと、自社の魅力が伝えられない、誠意のない会社だと思われてしまう可能性があります。

更新する頻度をあらかじめ定め、こまめに更新するようにしましょう。

・複数のSNSを連携させる

利用者は複数のSNSを使いこなしています。
またSNSの種類によって、特徴にも違いがあります。

それぞれのSNSを連携させると、より新しい情報を違った角度や幅広い年齢層に届けることが出来るようになるでしょう。

・利用者とコミュニケーションを取る

SNSは、利用者と直接気軽にコミュニケーションを取ることが出来る点が、メリットです。

企業からの情報の流しただけでは、企業から閲覧者の一方通行になってしまいます。
求職者からの質問や疑問にはすみなかに返事をしましょう。

さらに、興味を持った求職者には、企業から直接アプローチできる事もSNSの利点です。
SNSで繋がりのある優秀な転職潜在層にも積極的にスカウトしましょう。

SNSを利用したソーシャルリクルーティングのフロー

SNSを利用した、ソーシャルリクルーティングの大まかな流れについて説明いたします。

・事業展開を元に必要な人物像を決める

求人を出す場合、必要なスキルや求める人物像などは今後の企業が計画している事業を元に、計画を練っていきます。

今後の事業展開を元に、募集する人物像、スキル、計画達成のために必要な人数などを検討します。

・利用するSNSを決定する

事業計画を成功させるために、必要な人物像や人数が決まったら、該当する人たちがどのSNSをよく利用するのかを調べます。

例えば比較的若い年代のアパレル関係等を募集するのであれば、Twitterで募集を掛ける、管理職やコンサルディング業などのビジネス経験の豊富な人物を募集したいのであれば、Facebookを利用するなど、募集する目的に応じたSNSを利用すると効率的です。

・運用ルールを決める

採用する人物像や広告を掲載するSNSが決まったら、次は運用方法を決めていきます。

具体的には誰が担当し、どの位の頻度で更新するのか、掲載してはいけない内容などルール化していきます。

SNSは誰でも気軽に投稿できる分、投稿者が軽率な気持ちで投稿してしまい、閲覧者や求職者とトラブルになると、あっという間に拡散してしまいます。

一度投稿した内容が炎上してしまうと簡単に火消しする事は難しくなり、企業の印象に大きなダメージを負う事もあります。

投稿する内容や画像などはもちろんのこと、閲覧者から来た質問等にもきちんとした内容で、迅速に、誠意のある対応を心がけましょう。

・内容を決め投稿する

続いて、ルールに乗っ取り実際に投稿する内容を決めていきます。
その際、SNSの特徴と閲覧している世代を意識した内容にします。

企業情報や世代の違う複数の先輩社員の声、社内の雰囲気写真などの企業情報の基本的なことから、会社の日常の雰囲気が伝わるよう、画像や動画を上手く取り入れて、魅力あるコンテンツを作っていきます。

・選考する

SNSのメリットは企業からの一方的な情報収集ではなく、お互いの情報を知ることが出来るのが、大きな強みです。

投稿を見て興味を示してくれた人にはこちらも閲覧者の情報を確認してみましょう。

閲覧者の投稿履歴はプロフィールなどを確認し、求める人材にマッチしそうであれば、積極的に連絡を取ってみるのも、手段の一つとして有効です。

ソーシャルリクルーティングを利用した企業例

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ソーシャルリクルーティングを利用した企業についてご紹介します。

・スターバックス

スターバックスではTwitterやYouTubeなども複数のSNSを手掛けていますが、代表とも言えるのがFacebookです。

公式facebookの他に採用のみを手掛けたページを運用しており、スタッフがドリンクの作成動画や普段の働く姿など、視聴者の目を引くオシャレでスタイリッシュな動画を配信しています。

・講談社

講談社ではTwitterを活用し、ソーシャルリクルーティングを行っています。
求人の募集や告知など、採用に関する情報を提供しています。

顔文字を利用するなど、カジュアルな内容で親しみやすい雰囲気を出して注目と集めています。

・三井住友カード

三井住友カードはソーシャルリクルーティングにinstaglamを利用しています。

採用専用アカウントがあり、内定者リレーと呼ばれる内定者紹介や社内の雰囲気など実際に働いている社員の様子が分かるような内容で、自社の魅力を表しています。

まとめ

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今回はSNSを利用した効果的なソーシャルリクルーティングの方法についてご紹介しました。

SNSは就職適齢期となる世代で広く使われており、費用も掛からずだれでも気軽に投稿できることから、親しみやすい雰囲気で求職者や閲覧者と繋がることができ、導入する企業が増えています。

ただし、気軽に利用できる分、しっかりとしたルール決めをして取り組まなければ思わぬトラブルになってしまうリスクもあります。

ソーシャルリクルーティングにSNSを利用したいと考える企業や導入したけど、採用実績に結びつかないと悩んでいる担当者の方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみて下さい。