Wantedly導入・運用のメリット・デメリットとは?

人事採用を計画しているのであれば、採用コミュニケーションツールの活用を考えるべきでしょう。
採用は全て自分で行うよりもツールを利用した方が効率的で負担を軽減できる場合があるため、積極的に導入を考えるのがおすすめです。

ただ、コミュニケーションツールにもいろいろな特徴があるため、ポイントを押さえることが重要です。
ツールの中には「Wantedly」というものがありますが、特徴や評判、企業の導入におけるメリット・デメリットなどを把握するのは重要なので紹介しましょう。

Wantedlyとは?

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Wantedly(ウォンテッドリー)は「共感」をモットーにしてマッチング採用するサービスです。
企業として2010年に設立されており「シゴトでココロオドル人をふやす」をミッションとして掲げている企業です。

サービス内容は企業側は事業への思いやビジョンなどを掲載してもらい、求職者が共感してくれるとマッチングとなり、条件面を擦り合わせていきます。双方が合意すれば採用となり、企業側は人材を獲得できます。

2023年の時点でユーザー数は350万人を突破しており、多くの求職者と企業が登録しているため信頼性も高いです。
求職者の場合は募集内容があった際にカジュアル面談しに行くという形で会社の雰囲気を見られるため、重々しく考える必要がない人材マッチングサービスとして人気もあります。
人材採用を検討している企業は、利用を検討できるでしょう。

Wantedlyを利用するメリットとは?

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Wantedlyは人材採用のマッチングサービスとして、企業側も利用を検討できます。ただ、どのようなメリットがあるのか把握しておくと、前向きに利用しやすくなるでしょう。
Wantedlyを利用するメリットは何があるのか紹介しましょう。

企業のビジョンに共感した人を採用できる

Wantedlyを利用すると、企業のビジョンに共感した人を採用できます。
Wantedlyは会社の内容やビジョンを掲載できるため、共感した人材と接点を持つことが可能です。
例えば、自社のビジョンが「新しいものづくり」であれば、いろいろなアイデアを持って開発制作に携わりたい人に共感してもらえる可能性があります。

優秀な人材を得ることも大事ですが、自社のビジョンに共感できない人の場合、長期的な面で見ると意見や価値観の違いから離職される可能性があります。
一方、ビジョンに共感できる人であれば、仕事へのおもしろさから長期的に働いてくれる見込みがあるでしょう。
企業のビジョンに共感してくれる人材を重視するならWantedlyは最適と言えます。

低コストで人材活動として利用できるケースもある

Wantedlyを利用すると、低コストで人材活動を続けることも可能です。
Wantedlyはプランの利用料金を支払う必要はありますが、初期費用と成果報酬はないため、低コストによる人材採用として活用できます。

例えば、5通常料金で半年の場合は30万円になりますが、その中で1名採用、または複数名採用でも価格は同じです。
さらに、年収の高い人材をエージェント経由で採用すると、ケースによりますが100万円以上かかることもあります。
他の人材採用サービスとの比較になりますが、使い方によってはWantedlyは採用コストを削減できる可能性もあるため、計画して利用を検討できるでしょう。

ブログ機能により自由に記事を投稿できる

Wantedlyはブログ機能により、自由に記事を投稿できます。
Wantedlyの「ストーリー」を活用すれば、自社について社員にインタビューした記事を投稿できたり、創業秘話や社内で計画しているイベントの情報提供をしたりなど、求職者をアプローチすることが可能です。

Wantedlyh共感をテーマしているため、記事内容も求職者に同意してもらえるようなコンテンツをたくさん提示すれば、マッチングしやすくなります。
会社のリアルな雰囲気や魅力を伝えることができるため、どのような部分を提示できるのか考えてみてください。

ダイレクトスカウト機能により直接アプローチも可能

Wantedlyはダイレクトスカウト機能が搭載されており、企業側から求職者にアプローチできます。
記事投稿や求人の掲載などで求職者から応募を待つことも可能ですが、何も行動しなくては優秀な人材やビジョンにマッチする転職者を逃してしまう可能性もあるでしょう。

また、他の競合企業も同じタイプの人材を狙っている可能性もあるため、待っているだけでは目的達成とならないケースもあります。
企業から行動した方が、マッチした人材を採用できる可能性もあり、採用競争を一歩リードできる場合もあるため、ダイレクトスカウト機能を活用して積極的にアプローチしましょう。

登録者は20〜30代が多い

Wantedlyに登録しているユーザの年齢層は20〜30代が多く、全体でも7割を占めているようです。
企業にとっては長期的な採用を目指しているため、若手の人材採用を狙傾向があるでしょう。
また、人材育成も視野に入れて採用する場合は、年齢が若いユーザーがターゲットになるはずです。

企業によってターゲットになる条件は異なるはずですが、20〜30代の若手は企業の中でも中心的な役割を担う人材になるため、採用活動として期待できるでしょう。

Wantedlyを利用する際の注意点

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Wantedlyを利用する際は、メリットばかりではなく注意点もあります。
どのような注意点があるのか把握しておくと、リスクを押さえて利用ができるでしょう。以下のポイントを押さえて利用を考えてください。

求人サイトと異なり記載できない内容もある

Wantedlyは人材採用マッチングサイトとして利用できますが、通常のサイトと異なって給与や待遇の記載はできません。
共感をモットーにしているため、企業で働く魅力や仕事内容、またビジョンを中心にして採用活動を行います。
給料や待遇優先ではないため、会社の魅力が高収入や高待遇の場合は人材採用の点で苦労する可能性もあります。

また、Wantedlyを閲覧するユーザーはfacebookやTwitterなどのSNSを通して見にくるケースが多いです。
そのため、採用活動のアプローチ形式が堅苦しい場合は、上手く魅力を伝えることができない可能性もあります。採用形式はブランディングを行うイメージで投稿やスカウトすることを心がけましょう。

定期的に投稿しなくてはいけない

Wantedlyを利用するときは、定期的時投稿する必要性があることも認識しておきましょう。
広報ツールとして会社の様子やメンバーの紹介、ストーリーをブログ形式で用意することができますが、会社の情報を定期的に更新していく必要があります。

1回投稿しただけで終わってしまうと、期間が経ったときに情報が古いままとなり、求職者は魅力を感じない場合があります。
また、ブログのコンテンツ数を増やすことが会社の魅力度につながる場合もあるため、最低でも月1回は投稿しないと良いアピールにつながらない場合もあるでしょう。ある程度運用していく必要があるため、会社の状況に合っているか確認して利用しましょう。

必ず採用が成功するわけではない

Wantedlyを利用すると、求職者に対してアプローチできますが、必ず採用が成功するわけではありません。
Wantedlyの特性としては「カジュアルな雰囲気で話を聞いてみたい」というユーザーが多いため、マッチングできたとしても話をするだけで終わり、採用とはならないケースもあります。

そのため、相手にアプローチして面談が行えたとしても、求職者が入社してくれるわけではなく、短期間で良い人材を採用できないケースもあるでしょう。
相手と自社の考えが合う必要があり、入社する意思が強いことも確認する必要もあります、人事採用としてWantedlyを利用する際は短期間ではなく、長期間的にスケジュールを組んで、考えてみましょう。

Wantedly利用の価格について確認

Wantedlyを利用する際は、利用料金について確認することも大事です。Wantedlyは無料ではなく有料であるため、コスト負担がかかります。
ただ、Wantedlyの利用コストは大きくなく、上記でも紹介しましたが低コストです。まず、成果報酬は無く月額約5万円から利用ができます。
人事採用は通常だと何十万、何百万円とかかるため、Wantedlyの価格は企業側にとってもメリットです。

そして、プランが3つ用意されており、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランになります。
ライトプランは最大15名の方募集やストーリーの投稿、企業ページを編集できるプランです。有料プランであり、応募者とのメッセージや募集掲載は無制限になります。

スタンダードプランは最大30名がストーリーの投稿や企業ページの編集を行え、6ヶ月間で100通のプレミアムスカウトの利用が可能です。
プレミアム自社が負担できるのかに合っているのか確認して

プレミアムプランは、管理画面にアクセス可能な人数が無制限になります。
何人でも募集やストーリーの投稿、企業ページの編集が可能であり、ダイレクトスカウト機能は6ヶ月間で300通も利用することができます。
それぞれの詳しいプランの価格は、公式サイトで資料請求することにより確認できます。コスト負担はそれぞれ異なるため、自社に合うプランで人材採用として利用しましょう。

Wantedlyを運用するコツとは?

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Wantedlyを運用するためには、コツがあります。
ポイントを押さえることで、人材採用として利用しやすくなります。Wantedlyを運用するためには、スカウト文面を作り込むこと、また応援機能を活用することです。

スカウトの文面は求職者にアピールするためのツールになるため、しっかり記載する必要があります。
ポイントはスカウトを送った理由や具体的に経歴やスキル、マッチできると思える理由について具体的に記載しましょう。

応援機能はクリックすることで、TwitterやFacebookなどのSNSを拡散できます。拡散してもらえれば会社ページや募集記事を見てもらえるため、採用につなげることができます。このようなポイントを押さえて運用しましょう。

Wantedlyの利用を検討しよう

Wantedlyは人材採用マッチングサービスとして、いろいろな特徴が備えられているため、利用を前向きに検討できます。
良い人材を採用したい方は、Wantedlyの登録を考えて利用を前向きに検討できます。個人ではなく、会社全体として取り組むのがポイントにもなるため一度計画してください。