2025年卒採用に向けた準備と策定


2025年春に卒業する学生を採用すべく、各企業では、準備に取り掛かろうとしている企業も多いのではないでしょうか。

いざ採用準備を行おうとしても、「新卒採用のスケジュール管理をどうしたらいいのか」、「2025年卒採用の進め方や流れが分からない」と悩む採用担当者の方も多いでしょう。

今回は、基本的な新卒採用のスケジュールと共に、2025年卒採用に向けた準備や策定の流れなどをご紹介して参ります。

2025年卒新卒採用スケジュールは従来通り

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2025年卒新卒採用のスケジュールは、前年度と比較して、大きな変更はありません。

新卒採用の場合、通年採用と違い、就活ルールに沿って活動を行っています。2023年11月現在、新卒採用に関するルールは、政府が主導となって決めていますが、3つの解禁日に合わせて日程を決めてきます。

3つの解禁日とは、企業が採用情報を公開できる「広報解禁日」、面接などの選考を開始出来る「選考解禁日」、内定を出すことが出来る「内定解禁日」があります。

2025年の新卒スケジュールもこの3つの解禁日に沿って行われています。

就活ルールにおける「3つの解禁日」

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就活における3つのルールについて、簡単にご紹介します。

・広報解禁日

卒業年度の前年度の3月1日(大学3年生や修士1年など)に、自社サイトでの求人情報の公開、プレエントリーの開始、会社説明会の情報公開、エントリーシートの受付がスタートする日となります。

・選考解禁日

卒業年度の7月1日(大学4年生や修士2年など)から、書類選考や面接など、選考活動が始まる日の事を指します。

就活生は、一般的に複数の会社へエントリーする事が多く、企業側も、提出された書類の確認や、面接の日程調整など、適性テストの開催や複数回の面接を行い、選考を進めていきます。

・内定解禁日

卒業年度の10月1日以降は、内定が解禁となる日です。その日以前は、内々定という形で出している企業も少なくありません。

内定の正式な決定後は、入社まで研修や勉強会などの内定者フォローが行われます。

新卒採用の期間とは

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新卒採用は、応募解禁日から入社までの期間を指します。具体的には、応募解禁日である卒業年度の前年度の3月1日から、入社日までの期間です。

応募解禁後は、就活生が企業から公開された情報を目にし、プレエントリーや就職説明会の問い合わせなどの採用活動がスタートします。

表立った採用期間は上記のとおりですが、採用活動がスタートする前の準備段階からすでに採用活動は始まっており、入社後も今後の採用者の動向に生かすため、採用者の成果について追っていく必要があります。

そのことを考えますと、採用期間は、入社日の2年ほど前から準備が必要と言えるでしょう。

2025年以前の新卒採用の傾向

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2025年の準備に入る前に、近年の状況からこれまでの傾向について見て行きましょう。

2021年までは、コロナ渦で、経済活動が停滞した影響により、新規採用を見合わせる企業もあり、採用率は停滞しました。

就職みらい研究所の就職プロセス調査(2023年卒)によりますと、卒業時の3月時点内定率は、どの年度でも差は少なく、95%近い大学生が内定を取得しています。

ただし、2021年5月半ば時点の内定率は約30%未満で、2022年の同時期より内定率が約10%少なく、2023年同時期と比較すると約15%も少ないです。

2021年に落ち込んだ採用率は、経済が復活した事に伴い、少しずつもとに戻り、2023年では、早い段階での内定を取得する学生が増加しています。

2024年卒も同様の傾向が続いており、2025年卒についても、しばらく同じような傾向が続くのではないかと考えられます。

2025年新卒採用の予想

これまでの新卒採用の推移を踏まえて、2025年における傾向を予想していきましょう。

早期化

新卒採用の傾向として、まず上げられるのが、採用活動の早期化です。先ほど新卒採用は、政府主導の就活ルールがあると述べました。

2023年11月現在の就活ルールの前身は、日本経団連が定めた就活ルールがもとになっており、2018年にこのルールは廃止になりました。ただし大きな混乱を避けるため、政府が主導となり、慣例に従って、ルールが継続しています。

ただし、ルールとして存在しているものの、公正な採用活動と、学生が学業に専念できる環境を守るための“要請”であり、法的な拘束や罰則がありません。

その影響か就職みらい研究所の就職プロセス調査結果(2024年卒)によりますと、内定率は、年々早期化している傾向が見られます。

特に、調査結果では、2022年~2024年卒の選考解禁日となる7月1日以前の内定率の上昇が顕著となっています。

4月1日時点の内定率は、2022年卒で28.1%、2023年卒で38.1%、2024年卒で48.5%、5月1日時点の内定率は、2022年卒で51.3%、2023年卒で58.4%、2024年卒で65.1%と言う結果ですが、7月以降の内定率に大きな差はありません。

上記の事から、内定率の早期化が進んでいる事と考察できます。

多様化

次に上げられるのが、多様化です。まずは、候補者集めの方法が多岐に渡ります。就活サイトやSNSを使った応募者集めをはじめ、企業側からオファーを出すスカウトや、社員がリクルータとなるリファラル採用、インターンシップがあります。

次に、選考方法も、以前は履歴書や適性テスト、対面での複数回の面接といった流れが一般的でした。

コロナ渦によるオンラインが普及した結果、会社説明会や面接もオンライン上で行われるようになるようになり、動画を使った自己紹介、面接中や面接時の録画でのチャットを利用した採用担当者同士の情報交換などが活用されるようになりました。

2025年新卒採用におけるポイント

新卒採用活動が、早期化および多様化となる中で、どのように準備していくのが良いのか、ポイントをまとめました。

・母集団形成の効率化

採用活動において、どのように候補者を集めるのは、とても重要な項目です。自社にマッチする人材を集められれば、その後も選考もスムーズに行え、効率化につながるためです。

そのためには、自社の現状についてしっかり確認しておきましょう。

専門性を求める職種では、ある程度学校の専攻も限られてくるため、早めに適性のある学生をスカウトやインターンシップなどで接触をする、認知度の低い企業の場合は、広く情報を公開するなど、求める職種に応じて、適正な母集団形成方法を見極める必要があります。

・選考の簡素化

新入社員の選考方法としてよく上げられるのが、書類選考、適性テスト、面接ではないでしょうか。

新卒採用活動は、多くの候補者の中から、長期的に自社にマッチする人材かを見極めるため、慎重に選考を行っていきたいところです。

ですが、候補者も複数の企業へ同時期に応募している事、採用に掛けられる人員が限られることから、選考方法も簡素化していかなければなりません。

例えば、複数回行っていた面接を、オンライン面接に変え、複数の担当者が面接内容を確認できるようにする、適性テストの外注化するなどが挙げられるでしょう。

・内定出しの早期化

売り手市場で、一人の候補者が複数の内定を取得するため、優秀な人材を獲得するために、内定を早めに出し、他社へ興味が移る前に研修や懇親会などの内定者フォローを行い、入社へ繋げていく事がポイントでしょう。

2025年新卒採用における準備と策定

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近年の新卒採用の傾向を踏まえ、2025年新卒採用について予想してまいりました。2025新卒採用を成功へ導くために、どのように準備していけば良いのか見て行きましょう。

採用期間の前段階として、前年度の振り返り、採用目標を定め求人媒体の決定、担当者の決定など準備が始まり、内定後も、内定辞退を防ぐために、内定者フォロー、入社後も採用者の成果についてデータや分析などが欠かせません。

リクルートの就活研究機関である就職みらい研究所の調査結果によりますと、大学生の新卒内定者のうち、約6割が2社以上の企業から内定を取っています。そのため内定者のうち約3割が内定後に辞退する結果となっており、さらに入社後3年以内の離職者は、約3割にものぼります。

内定辞退や早期退職は、採用活動のやり直しや再調整が必要となり、会社にとっては大きな負担となります。自社に適性のある人材を効率的に採用、長期的に勤務してもらえるよう、準備していきましょう。

準備

実際に新卒採用活動を行う期間は1年間ですが、準備期間を含めると入社日の2年ほど前からスタートとなります。

過去の採用実績の分析、事業計画を元にした採用人数、ターゲット決定および当年度の就活ルールの確認、具体的なスケジュール、インターシップやイベントなど母集団形成の準備となるでしょう。

・過去の採用成果を見直す

これまでの採用成果を分析していきます。採用イベントや就職説明会での集客力から見た候補者数、応募者の適性度、採用者のその後の業務実績などをデータ化し、分析していきます。

・事業計画を元に採用目標の明確化

事業計画を元に、採用人数やおおよその配置場所を検討していきます。定年退職者の補充や新規事業、強化を検討している部署など、採用人数や採用したい部署を検討していきます。

採用目標が定まらなければ、適性のある学生へ採用情報が届かずミスマッチの採用へとつながりかねません。

今後の事業計画を元に、採用目標を立てていきます。

・当年度の就活ルールの確認

就活ルールは、公正な採用活動と、学生の学業環境を守るために行われます。2018年にこれまで日本経団連が決めていたルールは廃止され、政府主導のルールになりました。ただしあくまでも“要請”であるため、近年は、解禁日前の採用情報公開や、内定出しを行う企業も見られます。

とはいえ、就活ルールをもとに採用活動を行っている企業も多いため、他社との動向を見る意味でも、当年度の就活ルールについては確認しておきましょう。

策定

・採用ターゲットを定める

採用目標が定まったら、採用ターゲットを定めていきます。採用ターゲットが集まりやすい募集方法を探り、募集方法を決定して来ましょう。

例:インターンシップ、会社説明会、SNS発信など

・採用スケジュールを立て本選考へと進む

母集団形成方法に合わせて、スケジュールを立てます。母集団形成方法を決め、担当者の決定、オンライン面接や紹介動画配信など、スケジュールを立てていきます。25年卒の新入社員の準備と同時に、24年卒の選考および内定出しを進めていきます。

  1. 2023年の春:採用成果の分析および採用計画の検討
  2. 2023年の4月~夏休み前:夏のインターンシップ準備~受付開始
  3. 2023年の夏休みにインターンシップ開始
  4. 2023年の秋~冬休み:冬のインターンシップ準備~受付開始や企業によっては、エントリー受付や採用情報の公開などがスタート
  5. 2023年冬:大学の学校推薦開始
  6. 2024年3月:応募解禁および7月以降本選考開始

まとめ

今回は、2025年新卒採用に向けた準備と策定へのステップについて、ご紹介してきました。2025年卒は、大きな就活ルールの変更の予定はないことが予想されています。

ただ、近年、内定の早期化や選考の多様化が進み、より厳しい採用競争が続くと思われます。

採用活動は、これまでの採用成果の分析と今後の事業計画をもとに、採用目標を立てる事からスタートします。

競合他社や経済の流れを読み、早めに準備しておく必要があるでしょう。

2025年新卒採用の準備に悩む企業は、この記事を読んで、参考にしてみて下さい。

採用サイト制作について 相場はどのくらい?簡単に作れる方法は?


企業の中には、人材を確保するために採用活動を重視しているところもあるでしょう。
人材確保が厳しくなっているため、しっかり人材を確保できるように整備しておくのは将来性を考えても大事です。

採用ツールにもいろいろありますが、その中でサイト作成を検討する企業もあるはずです。しかし、企業が採用サイト制作を行う際は、費用や管理ツールについてポイントを押さえておく必要があります。
今回は採用サイト制作を依頼する場合の料金や相場、自社で作れる採用管理ツールをご紹介しましょう。

採用サイトの制作費用についてポイントを把握

企業によって採用サイトを制作するときは、費用を確認しておく必要がありますが、どの程度の規模で作成するかにより変わります。

そのため、採用サイト制作を行う際に、どの程度のクオリティに仕上げたいのか、確認して料金相場を把握するのがおすすめです。採用サイト制作を業者に依頼する点でのクオリティと相場について確認しましょう。

無料〜10万円以下の相場でサイトを制作

最も安くサイトを制作したい場合は、自分で行うことです。
もし、無料で作成したい場合は、人材企業や制作会社が用意した「採用サイト構築パッケージ」を使用することで、採用サイトを自社なりに制作することが可能です。
テンプレートが用意されており、好きなデザインを選択した後、企業の写真やテキストを流し込むことで、作成を進めていくことができます。

画像を事前に用意しておくと1日でサイトを完成させることもでき、素材を念入りに制作していこうとしても1ヶ月もあれば完成させることができます。

採用サイト構築パッケージを契約して活用する際も金額は10万円以下で抑えることも可能であるため、費用を安くして採用サイトを構築したい人におすすめですが、無料テンプレートは種類も少なく、簡易的に見えてしまうため、ユーザーに魅力が伝わらない可能性もあります。

また、パッケージによる運用内容は画像の添付のみなど簡易的であるため、自社の詳細な内容を伝達するのも難しい場合があるでしょう。
そのため、10万円以下だと企業の内容をしっかり伝えて人材を採用を成功させるのは難しく、お試し程度での成果になるでしょう。

10万円〜50万円以下の相場の場合

10万円から50万円以下の相場で採用サイトを構築したい場合は、10万円以下で制作するよりも自由度を高めて作成できます。
10〜50万円以下の場合は採用サイトのオリジナルデザインを活用でき、ページ数は10ページ程度でのコンテンツ数が相場です。

10万円以下の場合よりも利用できる機能やテンプレートも豊富であり、原稿や画像素材は業者に任せることもできます。
そのため、自社側で準備することもある程度減らすことが可能です。1〜2ヶ月ほどで終えることができるので、あまり時間をかけずにサイト作成することもできます。

ただ、画質にこだわりたい場合は、プロのカメラマンやライターを別で使用する必要があり、追加で取材費を支払う必要があります。
10万円〜50万円の相場だと、価格に取材費が含まれていないことがほとんどのためです。別途料金によっては高額になるケースもあるため、注意する必要があるでしょう。

50万円〜150万円の相場

50万円から150万円の場合は、コンセプトにより合わせた内容で採用サイトを作成することが可能です。
例えば、より転職や就職者へ仕事のイメージをしてもらうために、例えば、社員紹介やインタービュー記事、またオリジナルで作成したロゴ入りの画像を使用することで、会社の雰囲気をより把握してもらうことが可能です。

より会社の独自性を出すことができ、原稿や画像も取材撮影をしたうえで、制作会社側が準備することになります。
50〜150万円はコンテンツの自由度が高いので、企業によって価格域は大きく異なる特徴があります。

そのため、こだわりが強くなれば費用が予算を超えることも十分可能性として高く、思わぬ出費が加算される可能性もあるでしょう。
取材などからコンテンツ幅を広げて、採用サイトのクオリティにこだわりたい会社は利用を検討できますが、綿密な打ち合わせも必要になってくるでしょう。

150万円での採用サイト作成の相場

150万円以上で採用サイトを作成する場合は、サイト全体のボリュームを増やすことができ、会社全体での戦略幅も反映させることができます。
自社の社風をより鮮明にするため、コンテンツ画像や社員のインタビューだけでなく、動画を埋め込んで1つ1つ丁寧に説明させていくことも可能です。

サイトの更新を進めていくために、CMSの導入を進めていくことはもちろん、採用以外の企業戦略も導入することのも可能です。
採用においても業者に任せることができるため、自社で行う手間も大幅に削減でき、採用戦略においても様々な提案からベストな選択を行うことが期待できます。

ただ、採用サイトの仕組みにおいては制作が長めにかかるため、期間も長引く可能性があります。
どれほどの内容にするかによって変わりますが、2〜3ヶ月、ずれ込めば半年ほどの期間が必要になるケースもあるでしょう。

また、フルでオリジナルデザインによる作成になるため、デザインの構図など詳細な点だけでも制作時間が長くなるケースも生じます。費用のほとんどもコンサルティング部分になり、クオリティによって費用内容も変わるため、業者をしっかり選定するようにしましょう。

自社で採用サイトを作成する際のおすすめツール

採用サイトを作成する際は業者に依頼することができますが、クオリティの高さなどを求めると費用が高額になりやすいため、会社によっては難しい場合もあるでしょう。
その際はツールを使用して費用を抑えてサイト作成することもできます。ただ、ツールにもいろいろな特徴があるため、しっかり内容を把握しておくのは重要です。数ある中でおすすめのツールについて紹介しましょう。

リクオブ

リクオブは採用率を高める際に、利用することができるツールです。採用サイトの作成機能が含まれていることはもちろん、検索エンジンの最適化や求人管理、面接日程管理など、採用業務に必要な機能が準備されています。

また、少しプラスしたい部分があるならオプション機能も付帯されており、アクセス解析などもしっかり行うことが可能です。料金については問い合わせになるため、自社の規模に合わせて価格を変更することも可能です。一元管理機能も搭載されているため、一度問い合わせしてみるのも良いでしょう。

ジョブイーストスタジオ

ジョブイーストスタジオは、採用サイトの制作や管理、運用などをワンストップで実施することができるツールです。制作、管理、運用をスムーズに行えることで、求職者へ的確に採用情報を伝えることができ、成果を出しやすくできます。

また、ジョブイーストスタジオでは、プロライターによる取材や原稿作成にも対応しているため、企業の規模的に人員を割けない場合は、サイト開設に向けて業務負担を軽減することも検討できるでしょう。

料金は汎用パッケージだと20万円からになっており、オリジナルでのサイト作成であれば問い合わせにより、相談して決定します。自社の予算と合わせて依頼を検討しましょう。

採用係長

採用係長の特徴として、求人掲載から応募者集客までサポートすることを期待できます。
作成した専用のサイトでは主に6つの求人サービスに同時掲載することができ、SNSへのシェアも可能です。ちなみに応募できる求人サイトはIndeed、求人ボックス、スタンバイなどがあります。

新規でサイト制作をする会社の場合、作成した経験がないので求人情報への記載方法など、分からない部分もたくさん出てくる可能性があります。
その際は、スタッフが対応して、しっかりサポートを行ってくれるので心配いりません。

費用はトライアイだと無料で行うことができ、有料は以下のように分かれています。

  1. ベーシック:21,780円〜32,780円以上
  2. プロ:43,780円〜
  3. エンタープライズ:65,780円〜

それぞれの用途に応じて、契約するようにしましょう。

ストーリーストッカー

ストーリーストッカーは、オウンドメディア型の採用サイトを作成できるツールになります。
プロジェクトストーリーや社員紹介、クロストークなど、いろいろなコンテンツを自由に追加することが可能です。

求職者に魅力を伝える点で最適な内容にしてもらえる可能性があり、特定の層を狙った人材を採用したい場合に利用するのがおすすめです。
料金は初期費用が11万円〜、月額費用が3万3,000円になっており、毎月ランニングコストが発生します。

長期的に人材を採用したい方は、ストーリーストッカーの利用を検討してみることができるでしょう。

無料で利用できるおすすめのツール

無料で使用することのできるツールにもいろいろあります。
無料の中でおすすめツールには何があるのか特徴を含めて内容を紹介しましょう。

エンゲージ

エンゲージは初期費用や月額費用などがかからずに、無料でサイトを作成することができます。
無料の場合は利用者側に専門知識が要求されるケースもありますが、無くても活用することができ、15分という短い時間でサイトを作成することが可能です。

掲載や採用を無料で行えるため、コストを抑えることができますが、無料版なので簡易的な作成になります。
内容をしっかり把握したい方はチャット機能で問い合わせすることも可能なので、確認してみましょう。

Air WORK

Air WORKも無料で、簡単に採用サイトを作成することができるツールです。採用サイトのテンプレートは80種類と豊富であるため、自社に合わせて作成することが可能です。
また、サイトを作成した後は、indeedに自動的に掲載されるため、自社側で何かを対応する必要もありません。

Air WORKでは各求人サービスの内容を更新することもでき、不要なサービスは一時停止にすることも可能です。簡単に自社サイトを掲載したい方は利用を考えてみましょう。

自社に合わせた採用管理を行ってみよう

採用サイトの作成を考えている方は、自社に合わせて採用管理ツールの利用または業者の依頼を検討してみることができます。
どれも採用サイトの作成としてメリットやデメリットがあるので、自社内で計画してから選定などを進めていく必要があります。慎重に選び、採用成果を上げるようにしましょう。

求人広告費用まとめ 広告の種類や利用するメリット・デメリットとは?

求人広告費用まとめ 広告の種類や利用するメリット・デメリットとは?

効率的に求人を集めるため、数多の求人広告の中から、求人広告を出そうと検討する企業は多いでしょう。

求人広告と一口に言っても、従来からある新聞の広告チラシをはじめ、近年は採用サイトなどネット上の媒体やSNSなど、幅広い範囲の求人広告があり、自社に見合った求人広告を探すのは、簡単な事ではありません。

今回は、自社に合う求人広告を見つけるための求人広告の種類や費用、メリット・デメリットなどをご紹介致します。

求人広告の種類

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求人広告には、紙媒体とネット上で閲覧できるWEB媒体に大きく分かれます。近年は、WEB媒体が主流になりつつありますが、紙媒体の存在も忘れてはいけません。

また、紙媒体とWEB媒体の両方を使っているケースも見られます。

・紙媒体

フリーペーパーや新聞広告など、いわゆる紙に求職情報を掲載し、求職者に閲覧し応募してもらう手法の求人広告です。

人を募集したい企業が、広告企業へ求人広告を依頼し、求人内容を決定します。広告企業は、スーパーや本屋、駅やコンビニなど、通りがかった人や利用者が、偶然目に留まりやすい比較的人が多く利用する場所へ設置することで、気軽に手に取ってもらう事を目的としています。

ちなみに、求職者は無料もしくは低価格で求人広告を手に入れる事が出来ますが、求人広告を掲載した企業は、広告会社へ費用を支払います。

掲載費用は、24,000円~50,000万ほどで、企業や掲載面積に応じて差があり、企業ごとに特色があり、費用にも違いがあります。

WEB媒体

求人サイトや自社㏋など、インターネット上に求人情報を掲載する方法です。現在ではWEB媒体を利用する企業が主流となっており、求人サイトをはじめ、SNSなど、数多くの種類があります。

紙媒体に比べ、即時対応できるため、掲載や訂正がスピーディに出来るのが大きな利点です。ネット社会である現在では、タブレットやスマホなど所持している人がほとんどであるため、求人広告の大きなウエイトを占めています。

WEB媒体では、求職者が就職先や転職先を探したいと考えた時、すぐに求人サイトにアクセスし、自分の希望する条件を絞って検索が出来ます。

企業側にとっても、求人広告手段の種類が幅広いため、無料で掲載出来るサイトの利用や、専門的な分野では、特定の職種を求める専用サイトなど、求める人材に応じて、活用することが可能です。

視覚的にも求職者に伝わりやすく、条件の設定など、細かく条件を設定する事も可能です。

種類としては、SNSや自社採用サイト、求人サイトなどが挙げられます。費用については非常に幅があり、20万円~100万円を超える場合もあります。

求人広告の料金形態雛形

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続いて、求人広告の料金雛形について見て行きましょう。基本的に求職者は無料で、掲載する企業側に費用が掛かります。

料金体系の形としては、下記の4つに分類されます。

・完全無料型

完全無料タイプの代表と言えばハローワークでしょう。

企業情報登録、求人広告の掲載やネット情報への開示、応募連絡など、すべての工程が無料で行えます。

採用活動に掛かる費用を抑えたい企業や、特定の地域の従業員を採用したい場合、大々的ではなく、こぢんまりと人を募集したいケースなどに向いています。

注意点としては、無料であるため、多くの企業が利用しており、自社情報が目立ちにくいこと、などが挙げられます。

・一部無料型

基本的な事は無料で利用でき、他のサービスを付けたり、その他のサービスをカスタマイズして付けると有料となるタイプです。

例えば、求人広告の基本的な掲載や無料だが、サイト内で情報を目立たせたり、検索されやすくなるよう、上位に位置づけしたりする場合に有料になります。

また、応募から採用までの過程は無料だが、内定が決まると費用が発生する、あらかじめ定められた採用人数を超えると有料など、さまざまなパターンがあります。

決まった人数を採用したい場合、出来るだけ採用に費用をリーズナブルに行いたい企業などが向いているでしょう。

・先行投資型

先に掲載内容を定め、費用を支払ったのち、広告を掲載するスタイルです。文章量や掲載順位、写真の数やオファーメールの数が変わってきます。

写真の数を増やし、掲載順位を上げれば、多くの人の目に留まりやすくなり、他企業との差をつける事が出来ますが、その分費用が掛かります。

先行投資型の特徴として、採用人数に制限がないのが特徴です。そのため、複数の人数を採用したい場合は一人当たりにかかる費用は安くなります。

費用としては、1万円~3万円/週から提供しているケースもありますが、基本的には数十万~百万円以上/4週間が相場でしょう。

展開している企業としては、マイナビ転職、リクナビNEXTなどが有名でしょう。

・成果報酬型

求人に関して何らかの成果があった場合に報酬が掛かるケースです。初期費用は無料であることが多いため、高い費用を払って広告を出したのに応募者が来ないというリスクを防ぐことが出来、人数よりもマッチ度の高い人材に絞って確実に採用へ繋げたい場合などに向いています。

成果報酬型には、応募があった場合に費用が発生するケース、内定が決定となった場合に費用が決定となるケース、クリックされた回数に応じて報酬が発生するケースなどがあります。応募数に応じて費用が発生するしゅふJOBなどが有名でしょう。

初期費用は掛かりませんが、その分応募や採用などの“成果”が出た場合には、高額な費用が発生する事もあり、より採用に対して慎重になってしまうリスクもあります。

求人広告のメリット・デメリット

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求人広告を出すと、自社が求める人材を広くアピール出来、求職者を集める手助けとなりますが、反面会社情報を開示するリスクや工数や費用に対し、思ったような効果が出ない、といったデメリットもあります。

求人広告を出す際は、こうしたメリット・デメリットも考慮した上で、判断しなければなりません。

それでは、メリット・デメリットについて詳しく見て行きましょう。

・メリット

メリットとして上げられるのは、下記の3点です。

① 自社アプローチ

求人広告を出す際に、自社の事業内容や今後の事業展開、報酬や待遇など、企業の情報を掲載する必要があります。

求職者はその情報を基に、自分の希望する条件と照らし合わせ、応募するか検討していきます。

自社の情報を広告に掲載することで、自社の事業内容や今後の展望などが外部にアピールする事が可能です。

求人広告を閲覧している人は、求職者だけではありません。転職潜在層と呼ばれる、機会があれば自分に合う会社へ転職したいと考えている人も関心を寄せるケースがあります。

求人広告を出すことで、求職者や転職潜在層にも自社について、アプローチする事が可能になります。

② マッチする母集団形成

求人広告に求めるスキルや歓迎する人物像をしっかり掲載することで、より自社の条件に合う人材が集まりやすくなります。

求職者は、求人広告に記載された業務内容や社内の雰囲気、福利厚生や通勤距離、その他待遇などあらゆる条件を基に、応募するか検討するでしょう。

また求人広告に会社の情報を詳しく書くことで、条件に当てはまるマッチ率の高い人から応募率が上がる事が期待できます。

そのため、条件の合う母集団形成されやすくなり、優秀な人材の採用へと繋がりやすくなります。

③ 一度に複数人の採用

求人広告を出し、多くの人の目に留まることになります。その結果、自社にマッチする人材が多く集まれば、合致率の高い母集団形成へとつながり、一回の広告で複数人の採用も夢ではありません。

もし一度の広告で、条件に合う人材を複数採用出来れば、その分費用効果が高くなることになります。

・デメリット

続いて、求人広告を出すデメリットについて見てきましょう。

① 利用する求人広告によっては費用が高くなる

求人広告を出す場合は、ほとんど費用が掛かります。費用の幅は数十円から百万円までと非常に広い幅があり、利用するサービスによっては数十万~百万など高額な費用が掛かるケースもあるでしょう。

費用を掛ければ、求人サイト内で上位に表示させる、情報量を多く掲載出来るなどのサービスが受けられますが、その分高額になります。

自社の採用目標と採用状況を踏まえ、利用する広告を選択する必要があるでしょう。

② 会社情報を広く開示するリスクがある

自社の条件に合う人を集めるには、自社の魅力が伝わるよう、情報を正しくわかりやすく伝えなければなりません。

求人情報を幅広い人に広告するということは、求職者以外の人や場合によっては、競合他社の目に留まるリスクも覚えておきましょう。

③ 思ったような効果が出ない可能性がある

転職エージェントなどと比べれば、費用負担は少なく済みますが、専門スタッフが自社に合う人材を紹介してくれる等のサービスがある訳ではないので、あくまでの応募してきた人材の中から採用者を決定するため、必ずしも自社にマッチする人材が来るわけではありません。

そのため、費用を掛けても、希望する人材が応募してこない、採用定数に満たないというように思ったような効果が出ない可能性もあります。

求人広告おススメ3選をご紹介

求人広告のうち、おススメする3選についてご紹介致します。

・リクナビNEXT

株式会社リクルートが運用するサイトです。中途採用者向けで費用18万円~/2週間から利用可能です。

基本的な情報掲載機能と2種類のアプローチ機能が全プラン共通でついており、原稿の情報量によって、料金プランが変わります。

求人原稿掲載までは、専門スタッフのサポートを受ける事が可能です。

・マイナビ転職

会員数750万人以上(2023年マイナビ転職サイトデータより)を誇る、日本最大級の中途採用求人総合サイトです。

大都市やエリア採用に強く、業種や職種、会社規模を問わない幅広い求人を扱っているのが特徴です。

料金プランは、20万円からとなっています。

・しゅふJOB

文字通り主婦をターゲットにした求人広告です1応募6,500円~、求人掲載12,000円/週~、求人掲載5000円/月~(1採用44,000円~)といった多彩なプランがあります。

自分で求人原稿を作成する場合、最短で即日掲載する事が可能ですので、急ぎの求人などでも対応が出来ます。

まとめ

今回は、求人広告の種類や費用、メリット・デメリットについてご紹介してきました。

求人広告は、自社のアピールにつながり、マッチ率の高い人材を集める手段になりますが、同時に自社の情報を開示するリスクもあり、またサービスによっては、高額な費用もあり、採用目的や会社状況に応じて、慎重に選択する必要があります。

求人広告について悩んでいる企業は、この記事を読んで参考にしてみて下さい。


未経験者を採用するメリットを探る 戦力化のポイントを徹底解説

未経験者を採用するメリットを探る 戦力化のポイントを徹底解説

企業にとっては人材を確保することは業績にもつながるため、採用活動に力を入れているところも多いでしょう。
企業が人材を採用する目的にもいろいろありますが、戦力を整えるために未経験者を狙う場合もあるでしょう。

未経験でも育成することで、業務に慣れてもらい、戦力にすることができます。
ただ「企業が未経験者を採用することのメリットとは?」「デメリットには何があるの?」といろいろな疑問もあるでしょう。未経験者採用のノウハウを含めてご紹介します。

未経験者を採用する際のメリットとは?

企業としては人材を採用するときに、未経験者を検討することができます。
即戦力という意味では経験者が良いように思えますが、未経験者の採用にもメリットがあります。どのようなメリットがあるのか内容を紹介しましょう。

ポテンシャルを踏まえて採用することが可能

未経験者の場合は経験やスキルなどはありませんが、ポテンシャルに期待できます。
未経験の場合は何も知らないため、1から指導していく必要がありますが、成長意欲もあり、吸収率も高いため、自社に合わせた人材へと育成が可能です。

学習させることができれば業務をしっかり覚えてもらうことができ、必要な知識を徐々に吸収して戦力にできるので、長期的に見れば優秀な人へと変化できます。
ただ、未経験者でポテンシャルを活かすためには、謙虚な姿勢や学習意欲のある積極的な姿勢など、会社側での見極めも必要です。

人材育成を検討している会社であれば、未経験者の方が大きなメリットになるケースもあるためチェックしてみましょう。

採用率を高めることができる

未経験者の採用を行うなら、採用率を高めることも可能です。
専門知識やキャリアのある専門家は、すでにいろいろな実績があるので、即戦力として直ぐに業績を伸ばすことに期待できます。
しかし、経験のある人材というのは市場でも少なく、競争率も高いため、採用するのは会社側も大きな対策が必要です。

年収など、採用への見直しを行うなら、その分費用もかかるため、出費が大きくなるケースもあるでしょう。
その点、未経験者の場合は候補者も多く、採用の範囲は何倍にも大きくできます。

さらに、異なる層にもリサーチできるので選択範囲も広がり、応募者が増加すれば面接の設定も詳細に広げることができ、数ある人数の中から自社に合うベストな人材を採用することが可能です。
直ぐにでも人材が欲しい企業であれば、未経験者の方が目的に合うと言えるでしょう。

新たなアイデアが生まれる可能性もある

未経験者を採用するなら、新たなアイデアが生まれる可能性もあります。
経験者の場合もいろいろなアイデアを持っていますが、同じ業種からであれば、斬新な考えとはならず、企業を大きく発展させる点で、難しい場合もあります。

未経験者の場合も必ず良いアイデアを得られるわけではありませんが、時に驚くような考えを伝えることもあるため、結果的に業績の向上や新たな方向性を示してくれる場合もあると言えるでしょう。
企業として良いアイデアを期待して人材を採用する場合は、未経験も候補として入れておくのもおもしろいです。

採用失敗のリスクも回避しやすくなる

未経験者の採用を行うなら、リスクの回避もしやすくなります。
経験者の場合は採用サイトの構築など、準備をしても確実に成果を出せるわけではありません。
また、経験者自体が市場でも数が少ないので、内定を出しても辞退されると、次へ活動を移行するのは難しいです。

ただ、未経験者の場合は採用リスクは、キャリアがある人と比較すると低いと言えます。
仮に採用へ費用を投じて直ぐに成果を得られなくても、上記で紹介したように枠や幅が広いので確率は高いです。

また、内定を辞退されても、次の採用までに時間を要しないこともあるため、キャリアに絞る企業よりは有利になります。
リスク回避も念頭に置いているなら、この点をチェックして未経験に絞るのも良いでしょう。

未経験者を採用する際のデメリット

未経験者を採用することはメリットだけでなく、デメリットが生じることもあります。
どのようなデメリットの可能性があるのか確認しておくと、リスク回避につなげられます。未経験者の採用には以下のデメリットがあります。

指導するのに手間と時間がかかる

未経験者を採用した際は、業務を初めから指導していく必要があります。
経験者の場合はすでに業界の知識を所有しているため、改めて教育する必要がありません。
しかし、未経験の場合は仕事の進め方から説明しなくてはいけないため、指導係として人員を割く必要があります。

また、指導中も給料の支払いなどはあるため、人件費なども考慮に入れるとコストと成果へのバランスが不透明な点もあります。
仮に、人材採用して企業の計画通りに知識や技術が身に付かなかった場合、再度採用について検討し直さなくてはいけない可能性もあるでしょう。
育成や指導のノウハウがあまりない会社の場合は、その準備だけでも時間と手間がかかることになり、大きなデメリットです。

直ぐに辞職するリスクもある

未経験者の場合は採用したとしても、直ぐに辞職してしまう可能性もあります。
未経験の場合は、仕事を覚えるだけでも精神的にも体力的にも負担がかかります。
そのため、入社したものの自分に合わない場合は、1〜2ヶ月で直ぐに辞職してしまい、新たに人材を探さなくていけない場合もあるでしょう。

特に、専門的な分野や労働が厳しい環境の場合は、未経験者だと早期退職につながりやすい要になります。
イメージと異なる業務だと経験者と違ってギャップも大きいため、耐えられなくて辞められる可能性も高いです。

辞職されると、再度求人の募集をかけなくてはいけないなど、時間と労力がかかります。
コストが無駄に終わる可能性もあることを考慮して考慮しましょう。

業績に変化が現れない可能性もある

未経験者を採用しても、業績に変化が現れない可能性もあります。
専門知識やキャリアのある人であれば、経験などから戦略を立てて、会社の課題などを改善できる可能性もあります。
しかし、未経験者の場合は、企業側から指導するので、知識や技術面などで新たに得ることが何もなく、会社の雰囲気を変えるまでの成果を得られない場合もあるでしょう。

会社の方針にもよりますが、戦略的な向上や社風を変化させたい場合は未経験者よりも、キャリアのある人の方が良い場合もあります。労働力を確保したい場合は未経験者でも十分な成果を得られる可能性は高いため、目的を明確にしておくのが良いでしょう。

未経験者を採用する際のポイントとは?

未経験者の採用を成功させるためには、ポイントを把握しておくのも重要です。
会社に合わせて目的や方針も異なるはずですが、選定する際のポイントを把握しておくと、予想通りに成果を得られる可能性は高くなります。
選ぶ際のポイントについて内容を紹介しましょう。

明確な志望動機やキャリアビジョンを持っているか?

未経験者を採用する際は、明確な志望動機やキャリアビジョンを持っているのか確認する必要があります。
未経験者の中には「給料が上がる」「残業が少ないのが魅力的」など、待遇面に魅力を感じて面接に応募する人もいます。

しかし、仕事面に関して明確なビジョンを持っていないなら、採用後に成長してくれるとは限りません。
曖昧な目的で入社する場合、直ぐに辞めてしまうことや仕事を覚えるのに時間がかかってしまうこともあるからです。
そのため、面接で未経験者の動機などをチェックしておく必要があります。

「入社後に自分がどうなりたいか?」「どう貢献していきたいのか」という点を面接でしっかりチェックしておくと、企業の希望した人材を得やすくなります。
候補者の選定について企業側もポイントを絞っておきましょう。

自社の価値観にフィットしているか?

未経験者を採用するときは、自社の価値観に合っているのか確認しましょう。
未経験者を採用するときは、能力などを重視して選定する企業も多いですが、その点のみだと入社後にミスマッチが生じてしまう可能性もあるからです。

候補者の中には入社して社風とイメージや価値観が異なっていて居心地の悪さを感じてしまい、辞めてしまうこともあります。
例えば、仕事面で自由に働きたい候補者の場合、企業ほー方針がオフィスで作業、定時時間までは仕事が無くても会社に留まるといった内容であれば、相反する考え方なので離職する可能性が高いです。

ポテンシャルや能力なども採用する際に重要なポイントになりますが、企業との価値観と合うのかも確認していないと離職につながるケースも多いので注意しておきましょう。

業務の適性や柔軟性も持ち合わせているか

未経験者を採用するときは、業務の適性や柔軟性を持ち合わせているのかチェックしましょう。
例えば、募集している職種が事務作業であった場合、候補者が業務未経験者でも、計算の処理能力や適性が高いなら入社後もある程度働いてくれることを期待することができます。

逆に処理能力が低い場合は企業も候補者もミスマッチにより、両方がデメリットになる可能性もあるため、適性検査などを実施して見極めることも必要になるでしょう。
また、柔軟に対応することができるのかも見極めておく必要があります。
初めて行う業務の場合、指導もしっかり聞く必要があり、環境に慣れる必要もあるため、適応能力や謙虚さが要求されます。

柔軟性が無くては企業側も指導するのに苦労してしまい、想定以上の出費が生じてしまうこともあるため、選考の段階でしっかりチェックするようにしましょう。

コミュニケーションをしっかり取れるか?

未経験の場合は、コミュニケーション能力も重視しておきましょう。
業務が未経験でも、コミュニケーションが高いなら、円滑に意思疎通を行うことができ、業務をスムーズに遂行していくことができます。

コミュニケーション能力が低い人の場合、分からずに勝手に進めるなどミスを多発してしまい、業務を停止させてしまうケースもあります。
また、フォローにおいても適切に行えない場合もあるため、会話をスムーズに進めることができるのか面接などで見極めておきましょう。

未経験者の採用は計画的に行おう

未経験者を採用するときは、計画的に行う必要があります。
採用する際はメリットもありますが、同時にデメリットもあるため、企業側にとっても候補者側にとってもミスマッチとならないようにすべきです。
人材育成も必要になるため、その点を押さえて計画してみましょう!


選考辞退の防止策 原因とパターンを知って事前の対策を!

選考辞退の防止策 原因とパターンを知って事前の対策を!

内定者の中には、複数の企業から内定を取得している人も少なくなく、採用担当者にとって、ある程度の選考辞退や内定辞退は避けて通れない問題です。

ただし、企業が選考ごとに原因を探り、対策を取る事により、ある程度辞退が起こる頻度を減らす事は期待できます。

今回は、選考辞退が起こる原因と防止策について、ご紹介致します。

採用選考の流れは大きく分けて3つ

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採用選考の流れは大きく分けて、3つの段階に分けられます。

・応募

事業計画に則り、企業が求める人物像を明確にしたのち、自社の仕事に興味を示す候補者を集めます。候補者集めには、求人広告を出し、求職者を集める方法と、ダイレクトメールなどで、自社に適性の有りそうな人材をスカウトする方法があります。

求職者を集める方法として、求人サイトや自社㏋、公式SNSで案内を出すなどの方法があり、スカウトとしては、イベントを行う、スカウトサイトの登録者へ直接スカウトメールを送るなどがあるでしょう。

応募したものの、担当者からの連絡を待つ間興味が無くなったり、他社への就職が決まったりすると、選考に移ることなく、辞退となります。

・選考

選考は、集まった候補者の中から、適正度が高く、企業理念を深く理解しつつ、必要なスキルを持っている、または将来が期待できる人材を選ぶ工程です。

選考方法は、大きく分けて、書類選考と面接とに分けられます。複数の選考を行い、候補者の中からふるい分けをしていきます。選考途中で、候補者が会社と合わないと感じたり、担当者の対応に不満があったりすると、辞退となることがあります。

・内定

さまざまな工程を経て、候補者の中から、内定者を決定します。新卒採用の場合、就活ルールにより、正式な内定者の決定は、卒業年度の前年度の10月1日以降となっています。そのため、それ以前の内定は、内々定と言う形で、内定者へ連絡をしています。

内々定を決めたのち、入社までの間に内定者が、志望度の高い企業から内定を受けたり、選考時に自社とミスマッチを感じたり、企業に対して何らかの不満や不安を感じていると内定後でも辞退となることがあります。

辞退が起こりやすい時期とは

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採用工程の中で、もっとも辞退が起こりやすいのは、応募時から選考までの期間ではないでしょうか。

なぜこの時期に辞退が多いのかを考えますと、他社からのスカウト来やすい事や、先に応募した企業の選考が通過したり、内定が出たりして、他社へ興味が移りやすいためです。

ただし企業にとって、ダメージが大きいのが、内定後の辞退でしょう。内定者が決定したのちだと、候補者集めからやり直さなければなりません。

全体を通して、辞退は発生しますが、起こりやすい時期と起こる原因にも注意しましょう。

選考辞退が起こる原因

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選考中の辞退には、原因があります。ただし、候補者側の原因の場合もあり、辞退をゼロにすることは不可能でしょう。

まったく辞退を無くすことは難しくても、減らす事は可能です。続いては、辞退となっている原因をご紹介します。

応募後

応募から選考となるまでの間の原因について、下記の通りまとめました。

・応募後に自分の希望と異なると感じた

応募時の案内を見て応募したが、その後面接までの担当者のやり取りの中で自分の求める条件と違った、会社の雰囲気などが合わないと感じたりすると、辞退となります。

・スカウトメールの内容が志望動機と異なった

スカウトのメールが来て、複数回担当者と連絡を取り合ったが、自分が希望する条件が異なったりすると、選考へ進む前に、内定辞退となる場合があります。

例えば、業務内容や職種などの希望条件はマッチしていたが、リモート不可や転勤ありなど、細かな条件が志望動機と異なるため、辞退となる場合もあります。

・口コミの評判が良くなかった

求人が出ていたので応募した、もしくはスカウトが来たので、興味を持ったが、選考へ進む前に求人サイト等に載っていた口コミを確認したところ、“残業が多い”、“人間関係が良くない”など、マイナスの評価が目立った場合など、応募後に選考へ進む前に、応募者が辞退してしまう事があります。

特定の求人サイトからの辞退者が多い、選考辞退の増加傾向が続く場合、口コミ等の評判を確認しましょう。

・志望度の高い企業から内定・選考通過の案内が来た

就職活動や転職活動をされている人は、複数の企業へ同時期に応募しているケースが多くあります。

選考が同時に進んでいるケースもあり、場合によっては、志望度の高い企業から先に面接等の連絡が来れば、他の企業は辞退する可能性が高まります。

・面接日程が合わなかった

学生の場合、テストや他社との面接と日程が被ってしまった、転職層では、現職の仕事の日程調整が上手くいかなかったなど、何らかの理由があり、面接日に日程調整が出来ず、辞退せざるを得ない場合もあります。

面接日程が少ない場合や、面接時間が平日日中のみであったりすると、面接日程がどうしても取れず、その後の選考を諦めざるを得ないこともあるでしょう。

・求人内容をしっかり理解していなかった

志望度のあまり高くない企業の場合、興味が薄いため、求職者が求人情報をしっかり把握しきれていない場合があります。

そのため、何となくコンタクトを取った後に、自分にマッチしないという事に気が付き、辞退となることがあります。

・質問時の担当者の印象が悪かった

電話応対した社員や採用担当者の対応が横柄だったり、メールの返信が遅い、印象が悪かったりすると、不信感を感じてしまい、辞退へと繋がってしまいます。

・在職中の企業から引き留められる、スケジュール管理が困難だった

転職活動を行っている社員は、現職で勤務中の方もいらっしゃるでしょう。現職で働きながら転職活動を行うには、経済的な不安が少ない分、大変な労力と決断力を要します。

特に転職潜在層では、現職が多忙なケースも多く、応募したものの、スケジュール管理が出来ず、転職活動を断念せざるを得ない事もあります。

また、転職潜在層は現職で会社の中堅的な立場となっているケースも多く、会社から退職を引き留められる可能性も否定できません。

このように、転職を考えていても、現職との関係で、転職活動を途中でストップする事もある事を覚えておきましょう。

・家族からの反対にあった

何らかの理由で転職をしたいと考えていても、転職前より給与が下がる、勤務地が遠くなるなど、条件が悪くなる場合、本人が転職に前向きでも、家族から反対に合い、転職活動を断念せざるを得ない事もあるでしょう。

また、応募した企業について、家族があまり良くない情報を耳にしており、家族からの反対にあり、選考を辞退する可能性もあります。

面接後

続いて面接後に選考辞退となる理由について、見て行きます。

・面接担当者の対応が悪かった

面接時、面接官は候補者が会社条件とふさわしいか判断しますが、同時に面接官も候補者から見られている事を忘れてはなりません。

面接官が横柄な態度を取ったり、時間を守らなかったりすると、候補者から見れば会社への印象は非常に悪くなり、選考辞退へと繋がってしまいます。

・面接時に自分の希望と異なると感じた

面接時に担当者と業務内容、勤務地、転勤の有無など、条件について話し合いますが、その際、条件が合わない場合、自分の希望と異なると選考辞退となる場合があります。

・社内の雰囲気に不安を感じた

面接で会社を訪れた際、社内の様子がある程度把握できる事も多いのではないでしょうか。その際、社内環境が良くない、社員の雰囲気が暗いなど、社内の雰囲気に不安を感じると、面接後に辞退してしまう可能性が高まります。

・内定後

会社としては、最も避けたい事態ですが、内定後の辞退が起こる理由を見てきましょう。

・志望度の高い企業から内定の連絡があった

求職者は、複数の企業へ同時に応募している可能性があり、内定後に志望道の高い企業からも内定がもらえると、志望度の低い会社の内定を辞退する事があります。

・内定後の担当者からのフォローがなかった

内定通知後、入社日までの期間が空いており、その間会社からの連絡が無いと、内定者が不安に感じてしまう事はよくあるので、注意が必要です。

・他の内定者との関係に不安を感じた

内定後の研修や親睦会で、他の内定者を初めて顔を合わせる事もあるでしょう。その際、他の内定者と合わないと感じたり、不安を感じてしたりしてしまう事もあるでしょう。その不安が強く内定辞退となってしまう事もあります。

選考辞退を防ぐための対策

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選考辞退となる理由について、紹介してまいりました。会社としては、対策が難しい理由もありますが、対策可能な理由については、対策を練り、選考辞退を出来るだけ防ぎましょう。

・求人案内に動機付け要因も記載する

求職者は、求人票を見る際、給与や福利厚生など、条件だけを見ている訳ではありません。その仕事に興味があるか、達成感ややりがいを感じられるかという事も、大切な要素です。

業務を行う事で、何が得られ、自身の成長に繋がるかという事を明確にすることで、求職者の理解が深まりやすくなるでしょう。

・求人案内を正確に記載しよう

求人広告の場合、スペースに限りがありますが、出来るだけ、求職者に分かりやすく記入するようにしましょう。

リモートの可否、転勤の有無、教育研修制度なども大切な項目です。可能な限り記載してきましょう。

・選考の流れを明記する

1回だけだと思っていた面接が2回あった、面接だけだと思っていたけど、その前に適性テストを実施されたなど、選考の流れが応募者の想定と違っていると、不信感を頂いてしまいがちです。

選考時に応募者が戸惑わないよう、選考で必要な書類、行われるテスト、面接の回数、内定後の研修までを、求人案内にはしっかり記載しておきましょう。

・選考回数を簡素する

候補者を多角的に判断したいと、あれこれ選考種類や回数を増やしてしまうと、会社側の準備も大変になりますし、候補者の負担も大きくなります。

選考回数は、出来る限り簡潔にし、オンライン面接を導入する、採用管理ソフトを利用するなど、選考業務を簡素化、効率化し、その他の候補者の分析やフォロー対策などに時間を費やしていきましょう。

・スピーディに対応する

候補者は、複数の企業へ応募していたり、スカウト受けていたりするかもしれません。選考に時間を掛け過ぎていると、会社に不信感を感じたり、他社へ興味が移ったりしまいがちです。

候補者からの相談や質問は24時間以内には回答し、不信感を抱かせないようにする、選考結果の合否は出来るだけ早く(遅くとも1週間以内)に対応するようにしましょう。

・面接前に候補者とコンタクトを取る

候補者が多忙な場合、うっかり面接日を忘れたり、日程を勘違いしたりしている可能性もあります。

また、応募した日から面接日まで間が空く場合、モチベーションが下がったり、他社へ興味が移ったりしてしまう事も考えられます。面接日前に一度メールや電話を行うと辞退を減らす事が出来るでしょう。

・選考を通じて、誠実な対応を心がける

選考だけではなく、採用活動全体に言える事ですが、不採用にとなった人は、将来的に会社の取引先、顧客となりうる人かもしれません。

メール対応が遅かったり、電話対応が高圧的に対応したりすると、会社への不信感へと繋がります。応募者は、会社に魅力を感じ、共に働きたいと応募してきてくれた人です。全体を通して誠実な対応を心がけましょう。

・魅力ある会社作りを心がける

候補者が、この会社で働いてみたいと考える理由はなんでしょうか。給与や勤務地、福利厚生という目に見えて分かりやすい要因(衛生要因)とは別に、業務でやりがいや成長を感じる事が出来る要因(動機付け要因)があるかという事も、応募するかどうかを決める上で、大きな理由の一つです。

候補者に、この会社で働いてみたい、この業務に携わってみたいと感じてもらえる、魅力ある会社作りを行っていく事も、長い目で見たら選考辞退を防ぐ要因と言えるでしょう。

・定期的に情報発信を行う

魅力ある会社でも、周囲に認知されていなければ、求職者には届きません。公式㏋やイベント、SNSを利用し、自社の情報や魅力について、定期的に発信を行っていきましょう。

まとめ

今回は、選考辞退の原因やその防止策について、ご紹介してきました。売り手市場と呼ばれる中、候補者は複数の企業から内定を得ている事が多く、選考辞退はある程度避けられない状況です。

ただし、選考辞退の原因を知り、対策を取ることで、選考辞退を減らす事は可能です。選考辞退に悩む企業は、この記事を読んで参考にしてみて下さい。

内定者フォローの目的と取り組み事例を徹底解説

採用活動は、求人から始まり、入社までが一連の流れとなっており、その中でも応募から内定者の決定までに焦点が当てられがちですが、内定後のフォローも忘れてはいけません。

内定者フォローは、内定辞退を防ぐだけではなく、入社までのスキルアップや、社会人としてのマナーなどを身に着ける目的で行われる大切な要素があります。

内定者フォローの内容が充実したものであれば、内定者の不安を少なくし、内定辞退を防ぐ役割が期待できます。

今回は、内定者フォローの目的と効果的な取り組みの事例を解説致します。

内定者フォローとは

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内定者フォローとは、内定者に対し、企業が入社前に行う催しの事をいいます。種類としては、研修会や懇親会、勉強会など、企業によって特徴があります。

内定後、入社までの間に定期的にフォロー行うことで、入社の意思決定を固め、企業についての理解をより深めて貰う事が大きな目的です。

売り手市場が続く中、就活生の中には、2社、3社と複数の企業から内定をもらう学生も少なくなく、企業側は内定者を決定したのちも、内定辞退されるリスクを抱えています。内定者フォローは、内定辞退を防ぎ、入社後の環境に慣れるよう、行われる事が多いです。

内定者フォローの3つの目的

内定者フォローは大きく分けて次のような目的で行われます。具体的に見て行きましょう。

・内定辞退を防ぐため

リクルート社の就職研究機関として、就活状況を調査し発表している“就職みらい研究所”があり、大卒就活生の内定状況について調査結果を発表しています。

その結果によりますと、大卒予定者の学生が、2社以上の企業から内定をもらっている割合は、約3割に上ります。(2023度卒 7月時点)
つまり、約3割の学生は、なんらかの理由で、内定辞退となる可能性を表しています。

内定者フォローの最大の目的は、企業理念や展開している業務内容や条件の確認など、企業について理解を深めてもらい、他社へと興味を移すことなく、自社への入社の意思を固めてもらうために、開催されます。

・入社前の研修のため

新入社員の場合、アルバイトなどを除いて、ほとんどの学生は社会経験がありません。
これから社会人となるにあたり、社会人として知っておいて欲しい基本的なマナーをはじめ、本格的に業務を行うまえの研修として、初歩的な動作や作業など実践したり、学習したりします。

また、業務の実務だけではなく、これから社会人となるために、残された学生で何が出来るのか、何をすべきなのかという事を考えるようなミッションが与えられる事もあります。

こうした研修を行う事で、入社に行う作業について知ることが出来、入社後にどんなことを備えて置くべきかを知ることに繋がります。

・内定者同士や先輩社員との親睦のため

内定者は、新しい生活に期待が膨らむ分、不安も抱えています。
同じ不安を抱える仲間同士で交流を深める事や、比較的社歴の浅い先輩社員と交流を図ることで、こうした不安を解消しやすくなります。

その他にも、上司や現場の先輩や教育係など、社内のさまざまな人たちと親睦を図ることで、今後の同僚となる仲間や上司、先輩などの様子を知ることが出来、さらに自分を知って貰うことにもつながります。

入社前にこうした交流が出来る事で、入社後の不安を取り除き、新しい環境に馴染みやすくなります。

内定者が感じている5つの不安

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内定者フォローは、内定者の不安を軽くし、新しい会社でスムーズなスタートが出来る目的

で行われます。

そのためには、内定者がどんな悩みを抱えているかを知ることが大切です。内定者が抱えがちな不安についてまとめました。

・会社が本当に自分に合っているかという不安

就職先は、今後の自分の生活に大きく関わる大切な決断です。ただし、100%自分の希望に合う企業はまず見つかりません。
そのため、複数の内定を獲得し、優先順位の高い企業へと就職先を決める事が多いでしょう。

内定者は、内定が出たのちも、業務内容や、企業風土、人間関係などを総合的に見て、本当に自分に合っているのか、企業の経営状況は問題ないのか、長期間勤務出来る場所なのかという不安を抱えています。

・業務についての不安

希望する職種、希望する企業へ内定が出たとしても、本当にその業務に適性があるのか、業務について行かれるのか、想像は出来ても、実際に経験が無ければ、不安を抱えてしまう事も多いでしょう。

特に第一志望出なかった場合や、OGやOBなど周囲に業務や企業について知っている人が少ない場合、経験談を聞いたり入社後の様子を聞いたりすることが出来ない場合、自分が業務を遂行できるのか、相談相手はいるのかという不安を感じる人が多いことが想像出来ます。

・給与や昇給など待遇への不安

会社説明会や資料等で、給与や昇給について知っていたとしても、今後どのような評価を受け、待遇がどうなるのかという不安を抱える人も少なくないでしょう。

特に学生の場合、月給制という形で給与を受け取るのは、初めての人がほとんどです。
給与体系や天引き、賞与をはじめ、業務についてどのように評価されるのかという不安を抱えています。

・転勤や異動などへの不安

ある程度希望の大きい会社に勤務している場合、支店や支社をはじめ、子会社や関連会社などに転勤や異動、場合によっては出向という事もあるでしょう。

若年層は、比較的ワークライフバランスを大切にする傾向があり、勤務場所が遠い場合や、希望しない場所への異動を避ける傾向があると言われています。

転勤や異動などがある企業では、入社後の配属先や転勤および異動について、具体的に知っておきたいと考える内定者もいるでしょう。

・人間関係への不安

どのような場面でも、人間関係への不安は尽きない問題です。特に会社は、学生の事と違い上下関係があるため、どのような態度で接するのが正解なのか、不安を感じやすい要素です。

社会人となれば、年の離れた上司や取引先など、さまざまな人達とコミュニケーションを取らなれず、職種によっては、長時間同じ空間で過ごさなければなりません。

分からない事を相談できる相手がいるのか、先輩や上司は尊敬できる人達か、これから同僚となる仲間についても、悩みを共有し相談でき、お互いに高め合える相手なのかも気になるところでしょう。

内定者フォローの取り組み内容

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内定者が抱える不安についてご紹介してきました。内定者が抱えるさまざまな問題を解消すべく、どのようなフォローをすれば良いのか、ご紹介致します。

・親睦会

内定者も先輩社員たちも、まずは、お互いを知り、理解を深めコミュニケーションを取る事で、より良い関係を築きやすい事から、まずは、対面し親睦を深めるような内定者フォローを行う企業が多く見られます。

最初にアイスブレイクタイムを設け、まずは参加者の緊張をほぐします。
その後は、簡単な会社説明会や会社側の出席者を紹介してきます。

参加者としては人事担当者だけではなく、現場の責任者や勤続年数の浅い先輩社員などが出席していると、参加者からの質問等に答える事が出来、より有意義な会になるでしょう。

・一般常識やマナー研修

人間関係の構築の次に気になるのが、実務ではないでしょうか。
しかし、実務に入る前に、社会人として、知っておかなければならない基本的なマナーがあります。

例えば、挨拶の仕方、言葉遣い、コロナ渦で対面する機会が少なくなったとはいえ、営業職などでは、名刺交換、メール送信時の文面、電話応対などが挙げられるでしょう。

親睦会などで、お互いの交流を深めたのち、次の段階として、接客業や営業職、事務職ではこうしたマナー研修を行う企業もあります。

・実務に関する勉強会

続いて開催される内容として多いのは、実際に簡単な業務を経験する勉強会や研修などです。

IT関連企業などですと、実際にプロジェクトに参加したり、実務に関連する課題が与えられたりする事もあります。

実際に実務に触れたり、プロジェクトに参加したりすることで、会社の一員となる自覚が生まれ、今後のやる気や業務への意気込みへと繋がっていきやすくなります。

内定者フォローの注意点

内定者フォローを行っているのにも関わらず、内定辞退者が多い、もしくは参加者からの反応が良くない場合、内定者フォローの内容が、業務の実態に即していない、もしくは内容に目新しさや進歩が見られない事が考えらえます。

内定者は、企業理念や業務内容など、ある程度調べたうえで応募しています。
内定者フォローでは、もう少し企業の中身や業務内容について踏み込んだ内容にしなければ、参加者から見れば、就職説明会と同じような内容に感じられてしまい、会社自体に新鮮味や魅力がないように映ってしまいます。

新卒採用の場合、内定者はまだ学生です。学生の本分は勉強ですので、研修や勉強会などの内定者フォローの回数が多かったり、複雑すぎたり、アルバイトの代わりのような役割となってしまうと、大きな負担です。

あくまでの入社までのフォローである事を意識しましょう。

内定者フォローで活用できるツール事例をご紹介

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内定者フォローで、活用できるツールの事例をご紹介致します。

SNS機能

これからの新生活で不安な気持ちを共有したい、ちょっとした疑問を誰かに相談したいなど、会社の担当者へメールするほどではないが、漠然とした不安な気持ちや小さな疑問点などを気軽に相談できる方法として、内定者だけが利用できるSNSはいかがでしょうか。

新卒採用者は、X(旧Twitter)やインスタなどを通じ、気軽なやり取りに慣れている事もあり、企業や業務に対しての不安を内定者同士で共有したり、相談することで、悩んでいるのは自分だけではないという安心感や、絆の深まりを感じやすくなります。

eラーニング

コロナ渦により、採用業務や社員教育に、オンラインを導入する企業も増えました。
同様に内定者フォローのツールとして、利用するケースも多く見られます。

内定者フォローのeラーニングとして利用する場合、WordやExcel、PowerPointといった業務に必要な基本的なPC作業、メール文章やビジネス文章の作成方法、ビジネスマナーなど多岐に渡ります。

また、入社後専門的な知識を必要する業務では、業務で必要な資格取得方法、デジタルコンテンツ業務などでは著作権、情報セキュリティーなどを学ぶケースもあります。

まとめ

今回は、内定者フォローの目的と取り組み事例ついてご紹介してまいりました。

多くの時間と費用を掛けて内定者を決定しても、内定辞退となってしまうと、これまでの工程がすべてムダになってしまいます。

効果的な内定者フォローは、内定者の士気や入社意欲を高め、内定辞退を防ぎますが、内定者の負担にならないよう、気を付けなければなりません。

内定者フォローに悩む企業は、この記事を参考にしてみて下さい。


ダイレクトリクルーティングでエンジニア採用を成功させるポイント

エンジニアを採用したい企業は、ダイレクトリクルーティングを活用することもあるでしょう。ダイレクトリクルーティングであれば直接アピールできるため、採用率を高めることができます。

しかし、エンジニアの採用を成功させるためには、どのようなポイントを押さえておくべきか把握しておくべきです。エンジニア採用における、ダイレクトリクルーティングの活用方法や採用を成功させるためのテクニックやポイントについてご紹介しましょう。

ダイレクトリクルーティングの活用方法とは?

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ダイレクトリクルーティングを活用してエンジニアを採用する際は、どのように行うことができるのか手法について把握しておく必要があります。
ダイレクトリクルーティングは主に

  • スカウトサービス
  • SNS
  • リファラル

の3つの方法を活用して採用することが可能です。
それぞれの特徴やポイントについて、まずは内容を紹介しましょう。

スカウトサービス

スカウトサービスは求人メディアやスカウトメディアの登録者に対して、企業からスカウトメールを送信する方法です。
企業が求める人材をデータベース上で検索して、条件やスキルなどでマッチする人材を見つけることができれば、スカウトメールを送信してアプローチし、相手からの返信を待つことができます。

通常、求人を投稿すると求職者からの反応を待つことが多いですが、その場合即戦力の人材は他の企業に取られることもあります。
しかし、スカウトサービスによってエンジニアにアピールすることができれば、短期間で自社に条件に合う人材を採用することも可能です。

ただ、スカウト経由で採用した場合は成功報酬を運営に支払わなくてはいけないので、その点を確認しておきましょう。

SNSによる活用

ダイレクトリクルーティングは、SNSを活用して行うことも可能です。
TwitterやFacebookなど通して自社の採用活動や情報を発信し、転職や就職を考えている人にアピールすることができます。
SNSを活用するなら、他の採用方法と比較してコストをかけずに活動することができます。

自社のアカウントを作成する際もTwitterであれば費用は最小限に留めることができ、アクセスしてきた人の情報を見て企業の求めているエンジニアスキルや実績があるなら、DMを送信してアプローチすることも可能です。

SNSだと気軽に採用活動を行うことができますが、転職目的ではない人もアクセスするなど、いろいろな目的を持つ人がいるため、直ぐに成果を出すのが難しい場合もあります。この点も考慮して利用を検討してみましょう。

リファラル

エンジニア採用でダイレクトリクルーティングを利用するなら、リファラルも活用できます。
リファラルは自社の社員から知人や会社に紹介してもらい、人材を採用する方法です。
リファラルの場合は自社の状況や業績などを考慮して社員が紹介してくれるため、高いマッチング率がメリットです。

もし、エンジニアを採用したい場合もリファラルであれば、条件に合う知識とスキルを持つ人材になりやすいので、即戦力として期待できるので、活用してみることができます。
ただ、成果を得るためには、社内の雰囲気や制度などが魅力的であるのかが重要です。

企業の労働環境や福利厚生、待遇面などによってはリリファラル採用は機能せず、人材活用の面で成果を得られない場合もあるからです。
エンジニア採用のためにインセンティブを社員に設けるなど、工夫して活用していくことが必要です。

エンジニア採用のためにダイレクトリクルーティングを成功させるポイント

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エンジニアを採用するために、ダイレクトリクルーティングを成功させるポイントについて把握しておくことも重要です。
ダイレクトリクルーティングは採用すれば成果を得られるわけではなく、企業側もある程度ポイントを把握していないと期待外れに終わることもあります。
どのようなポイントがあるのか内容を紹介しましょう。

採用ペルソナを明確にする

エンジニアを採用させるために、ペルソナを明確にしておくのも重要です。
ペルソナは要求するスキルや経験に加えて、転職の理由やキャリア、価値観など、あらゆる部分を想定して採用する人物像を想定することです。

ペルソナを明確にすると、企業側はどのようなアプローチすることができるのか明確にできます。
特に、エンジニアに関してはいろいろなスキルを持つ人がいるため、プログラミング知識やITに関する資格、AI作成の経験を持っているかなど、人物像を確定させる必要があります。

明確にさせずにダイレクトリクルーティングで採用しても、業績を上げることはできない場合もあるため、時間や内部情報の確認から詳細に想定をしましょう。
また、ペルソナを想定するときは、現実的な設定を行うことも重要です。

自社にとって都合の良いペルソナ設定にすると市場自体に当てはまる人材がいないので、採用とはならないケースもあります。
ペルソナを想定する場合は、社員に転職理由や入社の決め手についてヒアリングして、より市場にいる人材に合わせて設定できるようにすべきです。

市場調査をすることで、必要なスキルを持つエンジニアの人数もある程度把握することもできるため、マーケティングも考えてみましょう。

臨機応変に募集の案件を調整する

ダイレクトリクルーティングを成功させるためには、臨機応変に募集の案件を調整することが大事です。
ターゲットやペルソナを想定して採用活動をしても、対象者が少ない場合もあります。
経済の状況や特別なスキルや経験を持つ希少な人材の場合は市場にも少なく、他の企業と競合が激しくなる場合もあります。

最新の設定に固執していると、いつまでも人材採用とならない場合もあるため、調整して採用幅を広げるようにすべきです。
調整するポイントとしては、必要な条件と必須ではない内容と分けることです。
入手後に入社したエンジニアに何を任せたいのか、必須になるスキルや経験は何があるのかです。

例えば、AIの生成などを任せたいのであれば機械学習やAIに関する開発実績を持つことを条件にすることができます。
セキュリティ対策も同じく、プロジェクトへの参加経験の有無についてチェックすることができるでしょう。

採用条件を緩和しても市場で人材を見つけることが困難であれば、他の職種や似たスキルで当てはまる人がいないかチェックできます。
年収や労働環境なども競合企業に負けないように調整もできるでしょう。

人材に合わせて訴求を行う

ダイレクトリクルーティングを行う際は、採用したい人材に合わせて訴求することも大事です。
例えば、スカウトメールを送信する際は、相手にアプローチするために内容を記載するでしょう。
その際に「何に魅力を感じたか」「自社とマッチする部分は何か」「どのような点を相談したいのか」という点です。

人材にスカウトメールでアプローチしても、相手に企業の熱意や採用したい気持ちが伝わらないなら、成果を得られない可能性があります。
転職を希望するエンジニアは採用条件や会社の雰囲気など、働きやすい環境も求めています。

特に、優秀な人エンジニアであれば複数の企業からスカウトされている可能性があるので、より企業としての魅力を感じてもらわなくては採用には至らないでしょう。
候補にあるエンジニアによって、経歴やスキルなどの情報は異なります。
テンプレート化してスカウトメールを送信するのではなく、複数パターン用意して効率化して伝えるようにしましょう。

面談ではヒアリングを重視

ダイレクトリクルーティングによって候補者と面談を行う場合は、相手を理解して行うようにすべきです。
スカウトメールなどを送信した際に反応があり、面談まで決まれば採用できる確率が大きく上がるので、期待するかもしれません。

しかし、候補者によっては面談することで入社の意思を固めているわけではありません。
相手によっては興味を示していても、採用条件について詳細に知りたいだけ、または会社の内部情報を確認したいなど、詳細な情報が知りたいという目的もあるからです。

そのため、メールでやり取りするときに、相手の目的を把握しておくのは重要です。面談の際に選考要素のある質問をすると、不信感を持たれてしまい敬遠されてしまう可能性もあります。
採用候補のエンジニアにより好感を得てもらうために、面談の内容にも注意しておきましょう。

やり取りはスピードを持って行う

採用候補となるエンジニアにダイレクトリクルーティングによってメールを送信し、反応が返ってきたならスピーディーな対応をすることが重要です。
企業側から声をかけても対応が遅いようであれば、相手から当然不信感を抱かれてしまい、転職する会社の候補から外される可能性が高いです。

また、やり取りが遅れることや対応の悪さはネガティヴな印象になり、他の候補者にも口コミなどで広がってしまう場合があるので、今後の採用活動にもデメリットになります。
そのため、相手からメールの返信が来たなら、直ぐに返信をして面談の日程調整を行うのが重要です。

また、複数の候補者にメール送信しているなら、見逃すしてしまって対応漏れが生じる可能性もあります。
メール対応する時間を決定して、できるだけスピーディーに返信できるように仕組みを作っておきましょう。

ダイレクトリクルーティングの内容を振り返り改善していく

ダイレクトリクルーティングによるアプローチは直ぐに効果が出るわけではなく、期間が長引く可能性もあります。
そのため、原因の仮説を立てて、検証して結果を振り返って改善していく必要があります。

メールの送信内容やエンジニア採用のための条件や待遇などを改善していくことにより、候補者に魅力を感じてもらいやすくなり、成果を出しやすくなるからです。
また、改善を行うことでノウハウも蓄積されていくので、採用への自社なりのポイントを培うこともできます。

市場状況との兼ね合いなどもあるため、定期的に見直しをして合わせて採用するようにしましょう。

エンジニア採用でダイレクトリクルーティングは計画的に

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エンジニアを採用するときに、ダイレクトリクルーティングを活用することは可能です。
ただ、ダイレクトリクルーティングは利用すれば、必ず人材を採用できるわけではなく、綿密に計画することが大事です。
ダイレクトリクルーティングのポイントを押さえて、採用の方法として自社に合わせて計画しましょう!


採用戦略成功のポイントとは?

採用戦略成功のポイントとは?

企業が存続していくためには、設備や資金などと共に、優秀な人材の確保が欠かせません。日本人口が減り、少子高齢化が進む中、人材の獲得のため、採用競争は激しさを増しています。

激しい採用戦略を勝ち抜き、自社にマッチする優秀な人材を採用へ導くためには、確実な採用戦略が必要です。

今回は、激しくなる採用競争を成功へと導く、採用戦略のポイントや事例についてご紹介致します。

採用戦略が必要な理由

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各企業で採用戦略が必要となった背景には、次の点が考えられます。

・少子高齢化による労働力不足

会社としては、企業を存続させていくには、自社に適性のある人材が必要です。しかし、日本人口は減少傾向にあり、特にこれから働き手となる15歳未満の人口減少率は他の年齢よりも高く、今後も労働人口の減少が見込まれます。

労働人口が減っているということは、他社との競争になりやすくなり、企業によっては、これまで新卒採用で賄えていた人員が、定員に満たなくなる可能性が予想されるのです。

そのため優秀な人材が他社へ関心を向ける前に、接点を持っておく必要があり、各社ではさまざまな方法で、求職者や転職潜在層と接点を持てるよう、戦略を練る必要が出てきます。

また新卒採用を行っていても、3年以内に約3割が退職するというデータもあり、人の流動が激しくなっているため、採用後も働きやすい環境づくりが欠かせなくなっています。

・働く環境の多様化

労働人口が減少傾向にあり、確保が難しくなってくると、これまで育児や傷病、介護などによって、退職せざるを得なくなっていた人を減らそうという動きが出て。柔軟な働き方が出来るよう、時短勤務等の法改正が進んできました。

さらに労働力不足による長時間労働も問題になり、働き方改革が進み、加えてコロナ渦による出勤自粛の動きから、リモートワークが急速に普及し始めました。

働き方改革が進んだことや、ワークライフバランスを大切にするZ世代では、働き方の多様性が大切にさせる考え方が浸透し、労働者が働きやすい環境を整え、より柔軟な働き方が出来る職場環境が好まれるように変化してきました。

企業が、優秀な人材を採用し、長期的に在籍してもらうには、働く環境の整備を行う事も、戦略の一つと言えるでしょう。

採用戦略成功のポイントとは

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採用を成功させるには、他社の内容を真似るのではなく、自社オリジナルの戦略を立てなければなりません。採用戦略を立てる際には、次のポイントに注意してみて下さい。

・今後の事業展開や方針などを定める

企業として存続していくためには、事業を継続および発展させていく必要があります。

世界状況や自社の経営状況に応じて、新事業を始めるのか既存の事業を充実させるのか、その他廃止する事業など、将来に備え、事業展開や方針を定めなければなりません。

今後の事業方針が定まったら、その後は計画達成のため目標を立て、スケジュールや必要人数などを定めて行きます。

計画達成のために、専門スキルを持つ従業員が不足しているのであれば新たに補充するなど、事業計画に応じて、必要なスキルや人数などの定め、採用目標へと繋げていきます。

・関係部署と連携を図る

事業計画や方針が定まったのち、各関係部署へと連携を図り、必要な能力や人数など、採用計画を具体化してきます。

実際に従業員が作業するのは現場ですので、現場の責任者と求めるスキルや人物像、配置場所などを確認しておくのは、大切なポイントでしょう。

ただし、企業の一員として採用するには、現場が求めるスキルだけでは物足りません。

企業理念や風土への理解が乏しかったり、基本的なビジネスマナーが見についていなかったりすれば、企業の一員としてふさわしくないでしょう。

現場で求められるスキルや人物像と共に、基本的なビジネスマナーや企業理念への理解度がしっかり備わっているかも、大切な要素の一つです。

・自社の状況把握と採用方法を定める

採用したい人物像や人数などがある程度定まったら、自社の状況を把握しておきましょう。これまでの採用方法で、採用者は十分に成果が出ていますでしょうか。

新卒の場合は、これまで採用した従業員の出身校や学部を確認し、転職者の場合は、求人サイトや転職エージェントなどを基に採用した人物の成果を見て判断していきます。

入社後の成績や活躍具合をデータ化し、分析を行い、採用方法が適切であったか判断してきます。

・母集団形成方法を検討する

採用の効率化は、母集団形成方法に掛かっていると言っても、過言ではありません。いかに自社にマッチする候補者を集められるかで、その後の選考工程の仕方も大きく変わってくるからです。

そのためには、自社を客観的にみて判断しなければなりません。例えば認知度の低い企業であれば、求人サイトやイベント等で、求職者へ広くアピールする必要がありますし、認知度が高ければ、リファラル採用やスカウトなど、的を絞り候補者を集めた方が、選考の手間が省けて効率的でしょう。

募集する職種や会社規模などに応じ、どのように母集団を形成すれば良いかしっかりと検討してきましょう。

・面接内容を見直す

面接とは、候補者と企業が相互理解を深める場所です。従来の面接方法では、対面で面接官が数人いて、候補者に決められた質問を行い、その内容を見て合否を決定するのが定番でした。

近年はオンライン面接やカジュアル面接など、堅苦しい面接ではなく、気軽に候補者と対面できる場として、面接を簡素化やカジュアル化する動きも見られます。

面接の垣根を低くし、候補者と繋がりやすくする事で、候補者本来の姿を見えやすくしたり、オンラインで録画した面接内容を複数の面接官が閲覧し、短期間で多角的は選考を行ったりするといった取り組みも行われています。

・選考方法を検討する

候補者の選考方法は、合否を決定する大切な内容です。ところが、選考方法が複雑すぎると、合否決定に時間が掛かっていまい、候補者が他社へと興味が移ってしまったり、辞退してしまったりということに繋がりかねません。

また、選考方法が自社に適していないと、マッチする人材を不採用にしてしまう事やミスマッチの人材を採用してしまい、思うような成果が出せない結果となってしまいます。

自社に適性のある人材を見つけ、採用へ繋げるには、的確に早急に採用決定ができるよう選考方法を検討しましょう。

採用戦略に成功している企業4選

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続いて、実際に採用戦略に成功している企業5選をご紹介致します。

・トヨタ自動車

世界最大の自動車メーカーの一つであるトヨタ自動車は、7万人以上の従業員を抱えており、連結従業員を含めると30万人を超えます。(2023年3月現在 トヨタ自動車㏋より)。

多くの従業員を抱える同社は、各部署で専門的でその部署のスタイルに適性のある従業員を採用できるよう、現場主導での採用方法を取り入れています。

また業務内容や企業理念を理解する授業員がリクルーターとなり、スキルや適性を持つ知人を紹介するリファラル採用を導入しています。

その他にも、広報や自社ブログなど複数のメディアを通じ、企業情報や社内環境、トップ理念などを適宜発信しています。

・面白法人カヤック

広告やゲーム開発・運用、イベント企画などを行っている企業です。新卒を通年採用しており、学歴や時期を問わず、採用活動を行っています。

中途採用では、企画やデザイナー、エンジニアなど採用をしています。ユニークな採用方法を導入しており、ゲームの上手さを評価し、内定を決める“いちゲー採用”、履歴書不要で、検索結果がそのままエントリーシートとなっている“エゴサーチ”、デザイナー志望の100人の就活生に2万円を支給する“ポートフォリオ奨学金”制度など、オリジナリティあふれる採用方法を導入し、注目を集めています。

・株式会社TBM

新素材LIMIXや再生素材CirculeX素材の開発など、資源循環事業や再生事業などを展開している企業です。

同社では、社内向けの採用マニュアルを整備し、内定率9割という高い確率につなげる事に成功しました。具体的には次の通りなります。

①バラツキの有った評価基準や質問項目の統一、②公平性の高い選考基準、③面接内容の向上や作業工程のスキルアップ

以上の内容を見直しおよび改善を行うことで、内定率の向上へとつなげました。

・株式会社アンドバッド

クラウド型建築プロジェクト管理サービスを提供している企業です。現場の効率化や経営改善を一元管理できるシステムを展開しています。

データの収集分析を行い、経営戦略や売上、人事など多岐渡り活用し、社内外のコミュニケーションなどを行い、リファラル採用など、求職活動の内製化を行い、会社の実態に適した採用活動を行うことで成功へと繋げました。

採用戦略を成功させるための注意点

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採用戦略を行うにあたっては、次の点に注意しましょう。

・採用目標の明確化

どのような人物を何人採用し、どこに配置するのか、採用目標をしっかり定めなければ、その後の採用活動の流れが、曖昧になるだけではなく、会社が求める人材とミスマッチが起こりやすくなります。

成績やスキルだけではなく、人間性や性格なども重要な要素です。同じスキルを持っていても、チームでの作業を好む人、個人での活動を得意とする人、まじめでコツコツする作業を得意とする人、明るく社交的な性格など、企業風土や社内環境なども、自社の条件に合っているかもしっかり確認しておきましょう。

・内定決定の迅速化

適性度や優秀さを判断するために、選考にある程度時間を要する事もあるでしょう。ただし、優秀な人材は、自社だけではなく、複数の企業へ応募している可能性も忘れてはいけません。

志望度が高い求職者であっても、あまりにも選考に時間を掛けていると、不信感や不安を持ち、他社へ興味が移ってしまう可能性があります。

採用目標をしっかり定めるとともに、内定基準についても採用に関わる関係者が、共通の認識を持つように、まとめておきましょう。

・内定者フォローを怠らない

内定者が出たら、内定の案内を出してそのままになってはいないでしょうか。内定者は、新しい環境の様子や、会社への適性度など、入社日まで不安な日々を過ごしています。

内定が出たら、入社日までメールや手紙、電話などを通じて、定期的にフォローを入れ、内定者を歓迎している事が伝わるようにし、不安や悩みをいつでも解消できる体制にしておきましょう。

まとめ

今回は、採用戦略が必要となった背景や、成功させるポイント、成功事例などをご紹介してきました。

少子化や働き方の多様化により、人の採用は厳しさを増していますが、会社存続は発展には、適正のある人材の採用が何より欠かせません。

採用戦略に悩む企業は、この記事を読んで参考にしてみて下さい。


採用面接における候補者への質問 ケースごとの質問例やNGな質問などをご紹介!

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採用面接とは、候補者の中から、自社の条件に合う人物を採用へ導くための大切な業務です。

面接時に候補者に対し行う質問内容は、非常に大切です。さらに、面接の効果的なものにするためには、順序も重視しなければなりません。

今回は、採用面接における質問の流れ、ケースごとの例や、やってはいけないNG質問などを紹介致します。

採用面接の目的

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採用面接は、候補者へさまざま項目の質問を行い、回答内容や対応などから、企業に適性があるかを判断するために行われます。

面接官と候補者が直接対面し、会話を交わすことで、表情や声のトーン、話し方など、書類選考や適性検査では見つけられない、細かな人間性や特性を見る事が出来ます。

面接では、候補者の適性や能力を見るだけではなく、業務内容や待遇や福利厚生などの条件のすり合わせも行います。また候補者からの質問などにも回答し、企業と候補者がお互いを理解するための場でもあります。

面接の流れ

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面接では、さまざまな項目を候補者へ質問していきますが、限られた時間の中で、候補者が本来の自分をだせるよう、出来るだけ回答しやすい環境を作っていかなければなりません。

アルバイトや正社員、中途採用や新卒採用など、どのような面接でも、大まかな流れに対する考え方は同様です。

質問内容と共に、どのような流れで質問を行うがベストなのか、面接の流れについて見ていきましょう。

面接前半の流れ

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面接では、ほとんどの候補者が緊張している状態です。候補者の緊張をほぐし、場を和ませ、本題へと繋げていく導入部分です。

候補者が緊張したままですと、本来の姿や能力を発揮できず、残念な結果になったり、入社意欲が無くなったりしてしまう可能性があります。

本題へと繋げていくために、アイスブレイクタイムや企業紹介などあたりさわりのない質問で、候補者の緊張を和らげていきましょう。

・アイスブレイクタイム

アイスブレイクとは、直訳すると「ice break(氷を砕く)」と言う意味になり、ビジネスシーンでは、会議や面接などの開始時に、雑談や簡単なゲームなどを行い、氷を砕くように硬く緊張した雰囲気を崩し、なごやかな雰囲気を作る事を言います。

アイスブレイクタイムでの質問例や会話例を見て行きましょう。

質問又は会話例

① 本日はお忙しい中、面接に足をお運びいただき、ありがとうございます。
② 外の様子はいかがですか(暑さや寒さはいかがでしょうか)
③ 今日はどのような方法で会場へいらしたのでしょうか
④ 駅から会場まで迷われませんでしたか
⑤ 会場へ来るまでどのくらい時間がかかりましたか
⑥ 室内の温度は問題ありませんか(暑いですかもしくは寒いですか)
⑦ オンライン面接は初めてですか
⑧ オンラインの画面や音声は問題ありませんか(オンライン面接の場合)

・自己紹介や会社紹介

アイスブレイクタイムを5分程度設け、候補者が少しリラックスしてきたら、会社紹介を簡単に行い、候補者に自己紹介をしてもらい、面接官も同じく軽く自己紹介をすると良いでしょう。

会社紹介では、簡単に事業内容や沿革、今回の募集理由や募集項目などを紹介していきます。自己紹介では、面接担当者の勤続年数や趣味などの話をし、候補者が話しやすい雰囲気を作っていきます。

自己紹介および会社紹介例

① 弊社は〇〇年創業で□□という事業やサービスを長年手掛けており、今後事業拡大のため、△△分野の人材を募集しています
② 本日面接を担当する〇〇と申します
③ 簡単に1分ほどで自己紹介をお願いいたします

・履歴書や経歴書確認

簡単に自己紹介や会社紹介等で、緊張がほぐれてきたら、いよいよ履歴書や経歴書を確認し、本題の質問へと入ってきます。

履歴書の内容を確認し、趣味や学校など簡単な質問や確認から、新卒採用でれば最終学歴での様子、中途採用であれば、職務経歴書を元に前職の細かい業務内容や勤務状況、取得している資格があるならば、取得した経緯などを確認してきます。

質問例

① △△がご趣味だということですが、どのくらいの経験があるのですか
② 〇〇学校を選ばれた経緯について、教えてください(新卒)
③ 前職の〇〇会社に入社された経緯を教えてください(中途採用)
④ 前職での担当業務内容を教えてください(中途採用)
⑤ 学校生活の中(前職の業務)で、成果の出た出来事と、成果に対し行った努力の内容を教えてください
⑥ 〇〇の資格をお持ちですが、取得された経緯を教えてください。
⑦ これまでの経験の中で、最も努力した事とその結果について教えてください
⑧ 前職でのチームや体制を教えてください
⑨ 今回は〇〇の経験や知識を持つ方を募集しているのですが、〇〇のご経験や知識は
お持ちでしょうか

・志望動機の確認

自己紹介や経歴などについて確認が出来たら、続いて、志望動機について確認してきます。志望動機の回答を聞くことで、自社への入社意欲の高低を判断できるだけではなく、募集内容や条件が合致しているかの確認することが出来ます。

自社へ熱意を判断する上で大切な質問ですが、あまりにも前のめりになった姿勢や、熱心すぎる態度で質問してしまうと、候補者が怖気づいてしまう場合もありますので、柔らかい口調で確認するようにしましょう。

質問例

① 当社に興味を持った理由や時期などを教えてください。
② 当社に入社した場合、希望する業務内容について教えてください
③ どのような点を重視して当社に応募されたのでしょうか
④ 他に受けている業種や企業がありましたら教えてください
⑤ 当社の印象はどのような印象でしたか、実際に受けてみてどのように感じましたか
⑥ 入社後に実現したいこと、身に着けたいことを教えてください
⑦ 同じような企業がある中で、当社を応募した理由を教えてください
⑧ 当社の企業理念について感じたことを教えてください

面接中盤の流れ

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面接中盤に差し掛かると、仕事に関する考え方や適性およびコミュニケーション能力など、人間性を見ていきます。

面接の核となる部分ですので、慎重に確認していくようにしましょう。ただし志望動機の時と同様に、熱が入りすぎないように注意し、静かに高圧的な態度とならないように気を付ける必要があります。

・仕事に関する考え方や信条

仕事に対する考え方や、候補者自身の信条に関する質問です。今後仕事をしていくうえで、自社に適性があるか判断するための大切な質問です。トラブルが起きた時の処理能力、目標を達成するための向上心を持ち合わせているか、そのためにどのような努力をするのかを確認します。

近年は、ワークライフバランスが叫ばれ、仕事もプライベート同じように大切にしようという動きが見られており、若年層は特に自由時間を大切にしたい考えが強い傾向があります。

候補者が仕事に対し、どのような考えを持っているのか確認しておきましょう。

質問例

① 入社後に担当してみたい業務について具体的に教えてください
② 前職で目標達成に向け努力してきた内容は何でしょうか
③ 業務を行う上であなたが最も大切にしている事を教えてください
④ 前職ではどのようなポジションで働いていたのでしょうか
⑤ あなたにとって“仕事”とはどのようなものでしょうか
⑥ あなたが仕事上でモチベーションを保つ方法を教えてください
⑦ 転職活動をしようと思った理由を教えてください
⑧ 前職とは違う業種ですが、未経験業種・異業種に転職しようと思った理由を教えて
下さい。
⑨ あなたが希望する働き方を教えて下さい

・人間性や適性を見る

仕事に対する考え方同様、人間性や業務に対する適性を見てきます。営業職や販売であれば、人と会話する事が好きなタイプの方が向いていますし、同じ作業や細かい業務をコツコツ行うのであれば、工場のライン作業などが向いているでしょう。

また、決められた作業をミスなく行える慎重な性格であれば、事務的な作業に適性があると言えます。

その他グループ作業が向いているのか、個人で作業する方が向いているのか、業務内容や社風などでも向き不向きが決まってきます。

質問例

① グループで業務を行う際大切にしている事を教えてください
② 友人や知人からどのような人だと言われることが多いでしょうか
③ あなたの強みは何でしょうか、それは仕事上のどのような場面で活かせそうですか
④ 前職にて仕事でトラブルやミスをした際にどのように対処してきたか教えてください
⑤ 仕事以外の事で挑戦したいと考えている事があれば教えて下さい

・将来像に関する考え

将来像に対する質問です。候補者は、何らかの目標、目的があり入社を希望しています。その目標や目的が自社で実現可能なのかを聞いておき、実現の可否について面接時にハッキリしておきましょう。

実現が難しいことはしっかりと面接時に伝え、反対に目標が実現可能できそうな場合は、もっと掘り下げて聞いてみるのもいいでしょう。

質問例

① 5年後や10年後のキャリアプランについて教えてください
② 当社に入社後やってみたい業務は何でしょうか
③ 当社ではどんなことを目指したいですか、具体的に教えてください

面接後半の流れ

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面接の公判では、自己アピールや条件の確認、候補者からの質問に答える流れとしてきましょう。

・自己アピール

候補者にどんな強みがあり、採用するとどのような点でメリットがあるのか、貢献度やメリットをアピールしてもらい、選考の判断をします。

質問例

① 自分の長所や短所を教えて下さい
② あなたの強みは当社でどのように活かせそうでしょうか
③ 当社があなたを採用するメリットは何でしょうか。

・業務内容や待遇面、勤務条件などの確認

入社後に応募時の条件と違う、聞いていないという事にならないよう、面接時に業務内容や待遇面、勤務条件など、説明おきましょう。

面接は候補者と会社がお互いを理解し合う場所です。内定辞退や早期退職を防ぐために、面接時にしっかり確認しておくことが大切です。

質問例

① 希望勤務地が〇〇となっていますが、希望通りの職種に付けない場合もありますが、
その時はどうされますか
② 繁忙時に10時間ほど残業となる場合がありますが、問題ないでしょうか
③ リモートワークをお願いする可能性もありますが、自宅のネット環境に問題はないでしょうか。

・候補者からの疑問点や不明点の確認

面接の最後に、候補者から、今回の応募に関する疑問点や不明点についての質問をしてもらいましょう。

採用後の待遇や、働き方など不安な点を残さぬよう、尋ねるような雰囲気づくりをします。

質問例

① 聞いておきたいこと、確認して起きたことがありましたら、何でもお聞きになってください
② 最後に質問等があればお願いします

NG質問例をご紹介

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面接時に就業差別につながる恐れのある質問として、禁止されている質問があります。公正な採用判断が出来ない可能性につながる事があるだけではなく、候補者が不信感や不快感を感じ、会社の評価を大きく下げる結果となりますので、注意が必要です。

質問例

① 本籍や住所などに関する質問
② 家族構成や家族の職業、地位、収入に関する質問
③ 思想や宗教、尊敬する人物や政治に関する質問
④ 性別を理由にした質問(男女雇用期間均等法に抵触する質問)

まとめ

今回は採用面接における質問内容について、場面ごとにご紹介して来ました。
面接では流れに沿って質問を行い、候補者に適性があるかを判断していきます。

基本的に多くの候補者は緊張しているため、全体を通して落ち着いた口調で、緊張を解くような雰囲気の中で行う事が大切でしょう。

また、住んでいる場所や家族の職業、性別に関する質問など、就業差別となりかねないような質問には注意が必要です。

採用面接の質問について悩む企業は、この記事を参考にしてみて下さい。

Wantedly導入・運用のメリット・デメリットとは?

Wantedly導入・運用のメリット・デメリットとは?

人事採用を計画しているのであれば、採用コミュニケーションツールの活用を考えるべきでしょう。
採用は全て自分で行うよりもツールを利用した方が効率的で負担を軽減できる場合があるため、積極的に導入を考えるのがおすすめです。

ただ、コミュニケーションツールにもいろいろな特徴があるため、ポイントを押さえることが重要です。
ツールの中には「Wantedly」というものがありますが、特徴や評判、企業の導入におけるメリット・デメリットなどを把握するのは重要なので紹介しましょう。

Wantedlyとは?

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Wantedly(ウォンテッドリー)は「共感」をモットーにしてマッチング採用するサービスです。
企業として2010年に設立されており「シゴトでココロオドル人をふやす」をミッションとして掲げている企業です。

サービス内容は企業側は事業への思いやビジョンなどを掲載してもらい、求職者が共感してくれるとマッチングとなり、条件面を擦り合わせていきます。双方が合意すれば採用となり、企業側は人材を獲得できます。

2023年の時点でユーザー数は350万人を突破しており、多くの求職者と企業が登録しているため信頼性も高いです。
求職者の場合は募集内容があった際にカジュアル面談しに行くという形で会社の雰囲気を見られるため、重々しく考える必要がない人材マッチングサービスとして人気もあります。
人材採用を検討している企業は、利用を検討できるでしょう。

Wantedlyを利用するメリットとは?

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Wantedlyは人材採用のマッチングサービスとして、企業側も利用を検討できます。ただ、どのようなメリットがあるのか把握しておくと、前向きに利用しやすくなるでしょう。
Wantedlyを利用するメリットは何があるのか紹介しましょう。

企業のビジョンに共感した人を採用できる

Wantedlyを利用すると、企業のビジョンに共感した人を採用できます。
Wantedlyは会社の内容やビジョンを掲載できるため、共感した人材と接点を持つことが可能です。
例えば、自社のビジョンが「新しいものづくり」であれば、いろいろなアイデアを持って開発制作に携わりたい人に共感してもらえる可能性があります。

優秀な人材を得ることも大事ですが、自社のビジョンに共感できない人の場合、長期的な面で見ると意見や価値観の違いから離職される可能性があります。
一方、ビジョンに共感できる人であれば、仕事へのおもしろさから長期的に働いてくれる見込みがあるでしょう。
企業のビジョンに共感してくれる人材を重視するならWantedlyは最適と言えます。

低コストで人材活動として利用できるケースもある

Wantedlyを利用すると、低コストで人材活動を続けることも可能です。
Wantedlyはプランの利用料金を支払う必要はありますが、初期費用と成果報酬はないため、低コストによる人材採用として活用できます。

例えば、5通常料金で半年の場合は30万円になりますが、その中で1名採用、または複数名採用でも価格は同じです。
さらに、年収の高い人材をエージェント経由で採用すると、ケースによりますが100万円以上かかることもあります。
他の人材採用サービスとの比較になりますが、使い方によってはWantedlyは採用コストを削減できる可能性もあるため、計画して利用を検討できるでしょう。

ブログ機能により自由に記事を投稿できる

Wantedlyはブログ機能により、自由に記事を投稿できます。
Wantedlyの「ストーリー」を活用すれば、自社について社員にインタビューした記事を投稿できたり、創業秘話や社内で計画しているイベントの情報提供をしたりなど、求職者をアプローチすることが可能です。

Wantedlyh共感をテーマしているため、記事内容も求職者に同意してもらえるようなコンテンツをたくさん提示すれば、マッチングしやすくなります。
会社のリアルな雰囲気や魅力を伝えることができるため、どのような部分を提示できるのか考えてみてください。

ダイレクトスカウト機能により直接アプローチも可能

Wantedlyはダイレクトスカウト機能が搭載されており、企業側から求職者にアプローチできます。
記事投稿や求人の掲載などで求職者から応募を待つことも可能ですが、何も行動しなくては優秀な人材やビジョンにマッチする転職者を逃してしまう可能性もあるでしょう。

また、他の競合企業も同じタイプの人材を狙っている可能性もあるため、待っているだけでは目的達成とならないケースもあります。
企業から行動した方が、マッチした人材を採用できる可能性もあり、採用競争を一歩リードできる場合もあるため、ダイレクトスカウト機能を活用して積極的にアプローチしましょう。

登録者は20〜30代が多い

Wantedlyに登録しているユーザの年齢層は20〜30代が多く、全体でも7割を占めているようです。
企業にとっては長期的な採用を目指しているため、若手の人材採用を狙傾向があるでしょう。
また、人材育成も視野に入れて採用する場合は、年齢が若いユーザーがターゲットになるはずです。

企業によってターゲットになる条件は異なるはずですが、20〜30代の若手は企業の中でも中心的な役割を担う人材になるため、採用活動として期待できるでしょう。

Wantedlyを利用する際の注意点

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Wantedlyを利用する際は、メリットばかりではなく注意点もあります。
どのような注意点があるのか把握しておくと、リスクを押さえて利用ができるでしょう。以下のポイントを押さえて利用を考えてください。

求人サイトと異なり記載できない内容もある

Wantedlyは人材採用マッチングサイトとして利用できますが、通常のサイトと異なって給与や待遇の記載はできません。
共感をモットーにしているため、企業で働く魅力や仕事内容、またビジョンを中心にして採用活動を行います。
給料や待遇優先ではないため、会社の魅力が高収入や高待遇の場合は人材採用の点で苦労する可能性もあります。

また、Wantedlyを閲覧するユーザーはfacebookやTwitterなどのSNSを通して見にくるケースが多いです。
そのため、採用活動のアプローチ形式が堅苦しい場合は、上手く魅力を伝えることができない可能性もあります。採用形式はブランディングを行うイメージで投稿やスカウトすることを心がけましょう。

定期的に投稿しなくてはいけない

Wantedlyを利用するときは、定期的時投稿する必要性があることも認識しておきましょう。
広報ツールとして会社の様子やメンバーの紹介、ストーリーをブログ形式で用意することができますが、会社の情報を定期的に更新していく必要があります。

1回投稿しただけで終わってしまうと、期間が経ったときに情報が古いままとなり、求職者は魅力を感じない場合があります。
また、ブログのコンテンツ数を増やすことが会社の魅力度につながる場合もあるため、最低でも月1回は投稿しないと良いアピールにつながらない場合もあるでしょう。ある程度運用していく必要があるため、会社の状況に合っているか確認して利用しましょう。

必ず採用が成功するわけではない

Wantedlyを利用すると、求職者に対してアプローチできますが、必ず採用が成功するわけではありません。
Wantedlyの特性としては「カジュアルな雰囲気で話を聞いてみたい」というユーザーが多いため、マッチングできたとしても話をするだけで終わり、採用とはならないケースもあります。

そのため、相手にアプローチして面談が行えたとしても、求職者が入社してくれるわけではなく、短期間で良い人材を採用できないケースもあるでしょう。
相手と自社の考えが合う必要があり、入社する意思が強いことも確認する必要もあります、人事採用としてWantedlyを利用する際は短期間ではなく、長期間的にスケジュールを組んで、考えてみましょう。

Wantedly利用の価格について確認

Wantedlyを利用する際は、利用料金について確認することも大事です。Wantedlyは無料ではなく有料であるため、コスト負担がかかります。
ただ、Wantedlyの利用コストは大きくなく、上記でも紹介しましたが低コストです。まず、成果報酬は無く月額約5万円から利用ができます。
人事採用は通常だと何十万、何百万円とかかるため、Wantedlyの価格は企業側にとってもメリットです。

そして、プランが3つ用意されており、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランになります。
ライトプランは最大15名の方募集やストーリーの投稿、企業ページを編集できるプランです。有料プランであり、応募者とのメッセージや募集掲載は無制限になります。

スタンダードプランは最大30名がストーリーの投稿や企業ページの編集を行え、6ヶ月間で100通のプレミアムスカウトの利用が可能です。
プレミアム自社が負担できるのかに合っているのか確認して

プレミアムプランは、管理画面にアクセス可能な人数が無制限になります。
何人でも募集やストーリーの投稿、企業ページの編集が可能であり、ダイレクトスカウト機能は6ヶ月間で300通も利用することができます。
それぞれの詳しいプランの価格は、公式サイトで資料請求することにより確認できます。コスト負担はそれぞれ異なるため、自社に合うプランで人材採用として利用しましょう。

Wantedlyを運用するコツとは?

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Wantedlyを運用するためには、コツがあります。
ポイントを押さえることで、人材採用として利用しやすくなります。Wantedlyを運用するためには、スカウト文面を作り込むこと、また応援機能を活用することです。

スカウトの文面は求職者にアピールするためのツールになるため、しっかり記載する必要があります。
ポイントはスカウトを送った理由や具体的に経歴やスキル、マッチできると思える理由について具体的に記載しましょう。

応援機能はクリックすることで、TwitterやFacebookなどのSNSを拡散できます。拡散してもらえれば会社ページや募集記事を見てもらえるため、採用につなげることができます。このようなポイントを押さえて運用しましょう。

Wantedlyの利用を検討しよう

Wantedlyは人材採用マッチングサービスとして、いろいろな特徴が備えられているため、利用を前向きに検討できます。
良い人材を採用したい方は、Wantedlyの登録を考えて利用を前向きに検討できます。個人ではなく、会社全体として取り組むのがポイントにもなるため一度計画してください。